白馬鹿日記

2017年03月03日(金) 上部消化管内視鏡検査

というワケで胃カメラ呑み放題。
0745時起床。緊張の朝であります。尤も初めての経験でありますれば何に備えて緊張したら良いのか実は何も分かっておらんワケでありますがキモい苦しい辛いという悪評だけは聞く気が無くても聞こえて来てしまうくらいのモノでありますれば大変な苦行である事は間違い無いかと。とは言え今更逃げるワケにもまいりません。いや正確には逃げられない事も無いんですけどね。何か病気があったら逃げたが故に後でもっとツラい思いをするハメになるかも知れませんからね。それに話のタネにもなりますし。などと手前を叱咤しつつ病院に向かいます。その間ずっと苦悶して到着までに胃に穴が開く思いかと思ったらそうでもありませんで腹減ったなあ終わったら何を食おうかなあなどと呑気に考えておりました。普段は朝飯なんぞ食わん癖に食ったらイカンと言われると食いたくなるんだなあ、などと自嘲の笑いすら浮かべる勢いでありましたがそれが甘いと思い知るのに人類は更に30分程を要したワケであります。

診察カードを受付機に投入。しようと思いましたが自動受付機の前にスタッフが立っていてやってくれました。自動の意味無いじゃん。まあこういう複雑なハードウエアを使いこなすのは難し過ぎて無理という方もいらっしゃるのでしょう。バスの両替機より簡単だと思いますけどね。まあいいや。内視鏡の受付に書類を出し名前を書いたバンドを手首に取り付けられます。この辺でようやく病人らしい気分になってまいりましたがまだ病人かどうかは分かりません。本日はそれを調べるのであります。ナースから説明を受けつつ血圧測定。喉の入り口を通る時がいちばん苦しいのでそこは頑張れと励ましとも極刑の宣告ともとれるお言葉を頂戴いたしましたがこれはホントでありました。ショットグラス半部くらいの消泡剤を飲み数分待ってから処置室へ移動。ベッドに仰向けに横になり今度はネトっとした麻酔薬をシリンジで口内に注入。消泡剤は美味しいと言っても良い味でありましたが麻酔薬はやや苦めであります。苦いから要らんとか言うと後で後悔する事になるのでありましょう。3分ほど喉の奥に溜めておいてから飲み込みます。ちょと飲み込みにくいですが特に問題無し。多分Hの時の。いえ何でもありません。左向きに寝返ったところでドクターが登場しマウスピースを咥えさせられ絆創膏で固定されなるべく見えない様にと配慮していただきつつも目の前のLCDにワシの口が映ったと思ったらそのまま中へ。うげえぇぇぇぇワシが悪かった勘弁してくれ。

これがナースの言っていた喉の入り口を通る時なのでありましょう。ええ辛いです苦しいです身体硬直します。強烈にげろがこみ上げる感覚に加えてこの間は息が出来んかったです。しかもこヤツはこみ上げるんじゃ無くて入って来てるワケですからね。これが5分続いたらワシは死ぬと本気で思いましたが実際には3〜4秒だったのでありましょう。吹き出す涙をナースがこまめに拭いてくれます。ずっと背中をさすってくれていましたし。ベテランのナースの貫禄に感謝であります。注射とかなら少々下手でも若い娘の方が良いですけどね。非常時はベテランの方が良いですよナースとかスッチーとかは。最大の難関を終えて息が出来る様になるとたしかに楽になります。慣れなのか麻酔の効果なのか。違和感はずっとありますし空気(炭酸ガス?)で胃や十二指腸を膨らませた時は吐き気を催しましたが。我慢できずにゲップをするとすっと収まってしまいますが出すとまた入れられるので成すがままになるしかありません。禅の心境であります。映像を見ながら色々と説明をしていただき最後に胃の検体採取。直径2〜3mmのマジックハンドみたいなヤツを通して行います。画面で出血するのが見えますが痛くも痒くもありません。この頃にはもうさっさと毟って終わりにしてくれと願うばかりであります。止血をする薬を撒き、はいこれで終わりですと言いつつドクターが引き抜きに掛かるワケでありますがこの間が第2のピークと言って良いかと。特に抜ける直前にまたうげえぇぇぇがやってまいりますが挿入時程ではありません。でもキツい瞬間でしたよ。ずっと入れたままで良いというワケにも行きませんので終わり終わり終わりと脳内で言い聞かせつつ我慢いたします。ちなみにこの間10分弱。採取があった分やや長めになる様であります。その中で特に辛かった時間は実は20秒も無いんじゃないかしらん。最後がまた辛いから辛いイメージが強いのでありましょうねきっと。ナースから初めてにしては上手でしたよと妙なお褒めをいただきましたが次とか考えたくも無いですよ。これが18歳で場所がソープとかだったら。いえ何でもありません。

終わった後は軽い放心状態。待合室に戻って口をゆすぎます。うがいがこんなに気持ちの良いモノだとは知らんかった。ぼーっと座ったまま洋物エロビデオでワシの腕みたいなヤツをそっくり飲み込むオネーチャンはいったいどういう喉をしておるのだろうという考察をしつつ次回からそういうビデオは尊敬の念を以って観なければイカンと心を新たにしておりました。今日は刺激物や熱いモノを食うなというお言葉をいただき会計へ。10400円とやや高価でありましたのでカードで支払いをいたします。技術料なんでしょうけどねえ。苦しい思いをしたワシにも少し分けて欲しいですよ。外に出ると胃とお腹が張っているのが気になってまいりました。小刻みにげっぷとおならを繰り返しつつゆっくりと歩いて帰ります。消耗しきった顔で上と下からげぶげぶ言い続ける妖怪屁こき親父と化しており常識的には人様の前に出られる状態では無いのでありますが仕方がありません。文句があるヤツは今すぐ胃カメラ呑んで来い馬鹿たれ。来る時は腹が減ったとか思っておりましたが今は昼飯の事など思いつきもしません。それでもコンビニに寄って軽い甘物を購入。昼過ぎくらいにはお腹も空きましたので買って正解でありました。帰って着替えてからベッドに横になり30分程休憩。あ〜しんど。もうやらん。もうやらんぞワシは。

落ち着いたところでパイプの用意をいたします。WessexのBrigade Classic Virginia with Periqueでありますがショップにもレビューサイトにも載っていないという。なのでリンクはペリク無しのバージョンになっております。もう作ってないんですかね。レディ・ラブドなのかブロークン・フレイクなのか相変わらず違いが分かりませんがそのまま摘んでボウルに入れるだけの簡単カットであります。点火一発。乾燥しているワケではありませんが火点きは良いです。熟成したバージニアの割にやや硬質な口当たりでありますが甘みもペリク感も程好いです。実は開けたのは先週末で直後の一服はなんかコクに欠けるなあと思っていたのでありましたがだんだん気に入って来たというブレンドであります。まあ気に入ってももう買えなそうなんですけどね。吸い口は程好いミディアム・ライト+。中々に美味しいですが特別な一服には少々役不足だし普段使いには勿体無いかなというワシ的にはやや半端な立ち位置になってしまうブレンドでもあります。でもWessexはハズレが無いですね今のところ。ワシに合っている様でありますよ。


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