白馬鹿日記

2006年06月01日(木) どこに駐めましょうかね

改正道路交通法の駐車違反取り締まり強化がいよいよスタート。初の週末を含む今週だけでどれくらい違反件数が増えるんでしょうな・・・などとヒトゴトのように言ってられなくなったワケですよ。バイク乗りも。
今さら言うまでもないが、バイクOKの駐車場というモノがない。どこぞのページによればバイクOKの都内の時間制駐車場は1600台分だけだそうな。これがマジなら数えた人にご苦労さんと言いたいが、毎日新聞だったかかな。すぐ上にナバホ族には薄毛がいないとか書かれているとそれだけで信憑性を疑いたくなるが、まあこれは私がハゲでヒガミっぽいせいであり毎日新聞社の落ち度ではない。で、その1600台分の駐車エリアを巡って毎週末バイク乗り同士の時に流血を見る熾烈な戦いが繰り広げられているのかというとそういう事はなくて、な〜んの疑問も無くその辺に路駐かましてるワケですよ。私を含めて。それが当然、という態度でね。

なぜか?なぜバイクはそういうモノ、になってしまったのか?

本来ならその辺を深く探求して根本原因を取り除く事で結果としての違法駐車をなくす、というのが正しい人の道なんでしょうけど、交通社会においてはその理念及び安全円滑な運営を管理するところである警察を筆頭に末端は昨日免許を取ったばかりの頭の悪い餓鬼まで、バイク乗りを除くほぼ全ての交通社会参画者がバイクを四輪と同格とは認めていないので当然、人間扱いはしてもらえない。ま、それが原因でもあるんだけど。止まってるバイクを指して駐車ではなく駐輪と称しているのがその一例。車じゃなくてワッパ扱いなんですよ。ええ。くそったれめ。などと怒ってもしかたがないのだが、そういう思想というか刷り込みというか思い込みが駐車に限らずバイクが被っているさまざまな不利不満危険損失の一因になっている事を考えるとそろそろ何とかせにゃイカンな、と思ったりするワケです。

そう思った人はここをクリック、これで全ての悩みが解決しますなどというウマいハナシはバイクにせよハゲにせよあるワケがなく、じゃあ今回の駐禁対策をどうすれば良いかと言うとこれはもう、駐車場をバイクに開放していただくしかないワケです。何だ、簡単じゃん。で、それを推進すべく改正駐車場法というものが成立したのですが、「年内にも施行される見通し」と何だか頼りない状況。駐車禁止の取り締まり強化にあわせて明日から施行、対応しない駐車場は市中引き回しの上打ち首獄門くらいの事は言って欲しいモノだが、駐車場を引き回すノウハウが日本の警察にはあまりないらしく残念ながら「年内にも施行される見通し」という悠長な状況のまま摘発だけがキビシクなってしまったワケです。でもさあ、これってどうよ?

結局さあ、乗るなッて言ってるのと一緒じゃん。バイクってのは狭苦しい日本の都市部にはピッタリの乗り物だと思うし、世界のトップシェアを日本のメーカーが占めている産業でもあるわけだし、なのにそのお膝元での扱いが四輪と自転車の間のハンパモノというのはあまりと言えばあまりのお沙汰。絶対数が少ないから、というのは票にならねえモンは後回しと言ってるに等しいと思うんだけどね。どうですかね。政治屋の皆様。多数優先が民主主義、などと訳知り顔で言うのかもしれませんが、それだって「少数意見にも同等の主張の機会を与えた上で検討した結果の多数」という前提があるんですぜ。バイク乗りにそういう機会がありましたかね。昭和32年の駐車場法制定から今までに。

ま、ここにこんな事書いたってどうせ誰も読んじゃいねえんだけどさ。こと駐禁に関してはバイクの受難は始まったばかり、救済策もとりあえず年内は全くなしというのはやはり、愚痴らずにはいられない状況であります。てかまあ、四輪のほうもあんまりヒステリックかつ教条的な取り締まりはどうかと思うけどね。必要な駐車、ってのもやっぱりあるんじゃないのかね。


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うるま [MAIL]

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