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今月から茶道のお稽古は夏の手前、風炉に変わった。
お稽古場の畳も表替えしていて、とても爽やかな気分。
半年ぶりの風炉薄茶平手前、大体の手順は覚えていたけれど
細かい所作や座り位置などが、炉や濃茶の手前とごっちゃに
なってしまって、先生から「違うでしょ」と怒られる。
とはいえ、かれこれ4年のお稽古歴がある私は、(←その割に進歩がない)
実はここの茶道教室仲間のなかでは最古参。
お忙しい先生方に代わって、まだお稽古を始めてまもない
若い子ちゃんたちに、置き柄杓、切り柄杓、引き柄杓などを教える。
「置き柄杓は、お湯を汲んだときに扱うの」
「切り柄杓は、お茶を点てるときにお湯を汲んだ後ね」
「引き柄杓は、最後に茶筅通しをするときよ」
などと解説。風炉はこの柄杓の扱いが複雑になるから大変なのだ。
「柄杓を10回落とすくらい練習すると、覚えるから(笑)」
と、キャリアの長いお稽古仲間のAさんがからかう。
なぜか最近、お稽古に来る(私より)若い男性が増えたのだが、
そのうちの一人のBさんに向かって、
「男性はやっぱり、論理的にお稽古をこなしていくわよねぇ」
と話し掛けていた。う〜ん……。そうなのか??
私は、男性であろうと女性であろうと、茶道人には合理的精神や
論理性が欠かせないと思うけどなぁ。
たとえば、水指や棗、茶碗の置く位置をとっても、「お茶を点てる」
という目的に対して、亭主が無駄な動作をすることなく、お茶を
点てることができるように配置されているのだ。
これは自分で何度も手前の練習をしていくと、実感できる。
また、お釜の蓋を開けたり閉めたり、途中で水を指したりするのも、
お客さまに美味しいお茶を適温でいただいてもらうためのものだ。
目的が理解できれば、複雑な手前をするときでも、次にどんな所作を
すればいいのか思い出しやすくなる。
……なんてことを考えながらお稽古を続けている私は
やっぱりお茶にどっぷりハマっているんでしょうかねぇ。
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