人恋しくて 一人も好きで
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2002年03月12日(火) 湯布院 湯けむり紀行 - その3 -

またまた歩いて、民芸村という観光施設に向かいました。
古い民家や農具や紙漉きの道具などが展示されているところです。
「あらこの脱穀機、昔うちにあったわ」
と、農家出身の母が懐かしそうにつぶやきます。

途中に藍染め体験コーナーがあったので、
バンダナサイズの布を染めさせてもらうことにしました。

「青は藍より出でて、藍よりも青しっていうけどね、
 藍染めの染料は藍でも青でもないのよ。
 知らない人は勘違いするんだけどね。
 染料につけて、空気に触れさせて、あの青い色がでるのね」

って、藍染めのおばちゃん、300回くらい同じことを
繰り返し繰り返し喋ってました。
ここは観光バスも絶えずやってくる観光コースらしいので、
入れ替わり立ち代わりやってくる見物人へも、
説明をしなければならないので大変そうです。
それなのに、私と母が藍染めをしているところの写真も
たくさん撮ってくれてありがとうございました。

白い布を適当に折り畳んで、手袋をした手で軽く握ります。
藍の染料が入った壷に布を浸して30秒。
染料から布を引き上げて30秒。
これを何回か繰り返します。
藍染めの染料の液は青でもなく藍でもなく、どちらかといえば黄緑に近い色。
白い布も少しずつ黄緑に染まっていきます。
しばらくしたら、適当なところで染めるのをやめて、
お湯で布についた染料を洗い流していきます。
ざぶざぶと洗っていくうちに、黄緑色をしていた布が
だんだんと青く変わっていきました。確かにこれは不思議。
染めた布を乾かしてみると、染料が染み込んだところは青くなり、
折り畳んで染料が染みていないところは白いままで、
なんともいえない模様になりました。
世界でたった一枚の布が完成です。

普通の草木染めは、煮立てた染料に布を浸して染めるのですが、
藍染めは染料を煮立てないで染めることができるんだそうです。
ただ、染料が生き物だから、お酒を入れてあげないといけないらしい。
藍染めの染料は飲兵衛なのですね。

(まだまだつづく)


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