Sun Set Days
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2003年04月22日(火) 『ドリーム・キャッチャー』+『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』+enjoy New!

 今日は休日で、正午過ぎに起床。
 と言っても、昨夜は後輩と3人でファミリーレストランで午前2時少し前まで話していて、部屋に帰ってから午前3時30分からはじまる欧州チャンピョンズ・リーグ(欧州サッカークラブNo.1を決める戦い)のユベントスVSバルセロナの試合を6時頃まで見ていたので、眠りについたのは午前7時30分頃だったのだけれど。

 起床後出掛けていって、映画を2本観る。雨が降りそうな天気だったので、折りたたみの傘をいつもの肩掛けカバンの中に入れて。

 1本目は『ドリーム・キャッチャー』。スティーブン・キング原作の怖そうな映画。幼い頃の勇敢な行動によりある力を授けられた4人の親友同士が、20年後世界を破滅に陥れようとするある事件に巻き込まれる……というストーリー紹介に興味を惹かれ観に行ってきた。

 実際に観てみると最初頭の中で想像していた展開とは大きく異なっていて、”ある力”の活かし方にやや消化不良の印象を抱いた。ただ、考えてみると、リアリティのない映画であればもっと様々な力を用いてそれこそ昔のテレビアニメのようにヒーローが大活躍するといったストーリーになるのだろうけれど、実際には普通の人たちに”ある力”が授けられたら、そしてその力を持った人たちがあのような状況に遭遇したとしたら、映画で語られていたようなストーリー展開になるのに無理はないのかもしれないと考えを改めさせられた。考えてみたら、スティーブン・キング原作なのだ。荒唐無稽な、ハラハラドキドキのアドヴェンチャーというよりは、極限状況の中でのヒューマンなドラマになることは想像がつきそうなものだけれど。

 4人の登場人物たち(20年来の親友)が、魅力的な味を出していた。翻弄され、一方的に巻き込まれてしまった状況の中で、主人公たちはそれでも能動的に現状に活路を見出そうとする。そこに圧倒的な力の差のようなものがあるにしても、いくつものギリギリの選択肢の中で唯一のゴールを目指していく。そういったところにやっぱり引き込まれるのだろうし、結局は巻き込まれてもその中で流れに逆らおうとする力のようなものが主人公たちに感じられることが、このような作品の善し悪しを決める要素の一つであるとは思う。

 2本目は『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』。言わずとしれた話題作で、スピルバーグ監督作品にしてレオナルド・ディカプリオとトム・ハンクスの共演作。
『ボーン・アイデンティティー』を「つまらなかった」と話していた後輩が観に行って「よかった」と言っていたので、ちょっと期待して観てみる。ストーリーに関しては、実話に材を採った稀代の詐欺師と彼を追いかけるFBIの捜査員の物語であり、家族愛や居場所探しの物語でもある。また、60年代テイストいっぱいであるということはネットや雑誌でさんざん書かれていたのでそういうものなのだろうなと思っていたのだけれど、実際にオープニングから昔の映画風で笑ってしまう。肩の力を抜くように楽しく作ったのだろうなと思えるような。

 映画は手堅く(?)、楽しめた。特にラスト近くがよかった。実話を題材としながらもあのようなラストになるというのは、面白いと思う。嘘のような本当の話というのは確かにあるのだなと。

 個人的には、フランクの父親役のクリストファー・ウォーケンがよかった。


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 2本目を観るまでの間に40分ほど時間があったので外を歩いていたのだけれど(18時頃)、ちょうど夕暮れ時で涼しくて歩いていて気持ちがよかった。最近は春めいた陽気だと思うとふいに寒くなったりと寒暖の差が激しいのだけれど、それでも春は秋と同じように過ごしやすい時期だなとあらためて思った。遠くの空がオレンジ色に染まっていて、手前に浮かんだ雲がその色を滲ませるように染み込ませていた。

 普段の仕事は屋内なのでなかなか外を見ることがなくて、だから休日の夕方に空を見たりするのはいつもやけに新鮮なことだ。そういうところでは得しているなと思う。

 帰りにバス停でバスを待っていたら、○○へ行くバスはあるのかと、おばさんに話しかけられる。まだあったので、何番のバスだと○○へ行くのかを伝え、バスが来たときにはこれですよと言う。

 CDショップで今日発売のマドンナのニュー・アルバム『AMERICAN LIFE』を買う。3年ぶりのアルバム。まだ一度しか聴いていないけれど、ここ数作の中では一番いいかもしれない。


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 帰りは最寄りの駅でマクドナルドに入る。
 今日から、enjoy New! と題された新しいキャンペーンを飾る新メニューがスタートすることになっていたからだ。
 毎度Daysを覗いていただいている方ならご存じの通り、僕はかなりマクドナルド好きでいままでも新しいメニューが出るたびに試してみたりしていたのだけれど、今回も早速というわけだ。

 今回のキャンペーンでは、2ヶ月ごとに新しいメニューやデザートが登場することになっているようなのだけれど、その第一弾はプレミアムマックとおとうふサンド(それにオムレタスサンドとハニーレモンゼリー)。プレミアムマックは静岡県で実験販売をしていて好評だったものを全国展開にしたもので、従来のミートパティの量を2倍にした食べ応えのあるハンバーガーということになっている。一方、おとうふサンドは名称のままヘルシーさを売りにしたもの。どちらも食べてみたのだけれど、手放しでおいしい! というような感じではなかった。
 もちろん、まだ慣れていないだけなのかもしれないけれど。

 それにしても、藤田体制から八木体制へと変わり、矢継ぎ早に様々な施策を試していっているけれど、ユニクロと同じく一度ブームが失速した後を立て直すことはやはりとても難しいことなのだなと実感させられる。以前も書いたけれど半額価格の揺り戻しであるとか、マックチョイスのメニューの変遷であるとか、それに今回の新しいキャンペーンであるとか、それぞれが打ち上げ花火のように一瞬だけ輝いて消えていっているようなイメージを抱いてしまう。
 もちろん、重要なことは顧客が望むこと(低価格で質の高いメニューをスピーディーに提供する、フレンドリーな店員のいる快適な店舗であること)を追求し続けることの他はないのだけれど。

 それは言葉で言うのは簡単だけれどとても難しいのだよなあと、あらためて思わされる。


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 お知らせ

 偶然だけど、今日の映画は「キャッチ」つながりでした。


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