Sun Set Days
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2003年04月19日(土) Life

 この間同僚(年上と年下。ともに既婚)と話していたら、結婚生活の話になる。
 未婚としては興味津々な話題だと思って聞いていると、なんだかどんどん微妙な話になっていってしまった。
 最後には、「……独身にもうちょっと夢や希望を与えるような話もしてくれよ」と思わず言ってしまったくらい。
 もちろん、そういったよくある話はオーバーに語られがちなものだし、外に向かって語るデフォルメされた部分の反対側には、やけに甘ったるく愛情に溢れた側面があるというのが実際のところなのだと思う(そしてそういった側面は世間話にはほとんど登場しない個別的なものだ)。

 だからこそ逆に、周囲の人たちが結婚生活を語るときに出てくる言葉には「生活」という言葉がまるで影のようにつきまとう。もちろんそれは当然のことで、日々継続していく生活であり現実であるということは、結婚生活の主要な要素であることは間違いないわけだし。そして、それが生活なら、反復される非劇的な時間の経過ということが前提になっていく。

 また、よく言われるように愛情というものには賞味期限のようなものがあって、やがてそれがなくなってしまうのであれば、それが尽きてしまった後に何をもってその代わりとするのかということも大切なことなのかもしれない。もちろん、かわりの選択肢(あるいは選ぶべきカード)はきっとたくさんあって、「信頼」であったり、「友情」であったり、「子供」であったり、ときに「惰性」であったりするのだろう。そして、どんなカードを選ぶにしても、それは2人が選んでいるもので、一度でその選択肢に行き着くわけでもないにしても、数多くの選択の中でやがてそれぞれの「 」の中の言葉が決まってくるのだろう(もちろん、中にはずっと「愛情」の夫婦もいるだろう)。

 もうそれなりの年齢なので周囲には結婚している人も増えてきているのだけれど、幸せな結婚をしている人もいれば、あまり幸せそうには見えない結婚をしている人もいる。子供が生まれて本当にかわいがっている人もいれば、まるで凪のように夫婦2人だけで暮らしている夫婦もいる。あるいは、いっつも喧嘩になると話す人もいる。
 それぞれの夫婦を見ていると、人それぞれだなと本当に思う。
 そして、たくさんの2人のための「 」の中の言葉も、本当に無数にあるのだろうなとも。

 ちなみに、後輩には「○○さんは1人の時間をかなり愉しんでそうだから、結婚には向かないですよ」と断言される(そんなこと断言するなよ……)。なんでも、1人暮らしの期間が長く自分なりの生活スタイルのようなものができあがっている人は、なかなか他人と暮らすのが難しいらしいのだ。

 ちぇっ。

 でも改めて考えてみると、1人暮らしをはじめてこの春で丸10年になるし、1人でいるのが全然苦じゃなくむしろ楽しかったりするのは事実だったりする……と自らを省みて思ってみたり。

 ということでどうやら結婚には向いていないみたいです、僕は。


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