Sun Set Days
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2003年04月17日(木) 『マンマ・ミーア!』

 今日は休日で、『マンマ・ミーア!』を観てくる。
 汐留の四季劇場海で公演されている、劇団四季のミュージカル。
 ずっと前にチケットをとっていて、しかも休日がいつかわからない部分があったので数ヶ月前に2日分連続でとって、出勤で行くことのできない日の分は同僚に売ったりもしていた。それくらい観てみたかったのだ(2日とも出勤だったらとてもへこんだと思う)。
 僕は別にミュージカルに詳しいわけでもないし、かつて『キャッツ』を観ただけなのだけれど、『マンマ・ミーア!』にはすごく興味があった。それはこのミュージカルがABBAの楽曲をフィーチャーしているということで、ミュージカルにABBAの曲が活かされているのであれば、それはかなりテンポがよく楽しいものになるだろうなと思っていたからだ。

 開場が18時で、汐留に着いたのは16時くらい。早速シオサイト内を散策して、遅い昼食をとる。古奈屋のえびもちカレーうどん。この店はカレーうどんの専門店で(http://konaya.ne.jp)、カレー好きなので興味があったのだ。麺によくからむカレーつゆといった感じで、おいしかった。

 それから、コーヒーを飲みながら1時間ほどウォルマートの本を読んで、会場へ。
 会場は思っていたよりもずっと小さく、ビルの中にあるのでそんなものなのかもしれないけれど、舞台が近くて嬉しくなる。
 開演まで本の続きを読みながら待っていると、やがて携帯電話の電源等の注意事項を伝える放送が聞こえる。

 ABBAの楽曲のメドレー(ジングル?)のようなものの後に劇場の照明が落とされ、幕が上がる。
 それから、幕間の休憩を挟んでの約2時間をとても楽しく過ごすことができた。


 物語は、ギリシアの小島を舞台に、ソフィーの結婚式前夜から当日の2日間を描いている。たくましく気丈な女性である母親のドナに女手ひとつで育てられたソフィーは、結婚式のバージンロードを父親に一緒に歩いてもらいたいと願い、母親の昔の日記を盗み見して自分の父親の可能性のある3人の男性に結婚式への招待状を送る。もし本当の父親なら一目でわかるはずだと思いながら。
 そして3人がやってきて、誰が父親なのかもわからないまま、結婚式当日を迎える──


 ミュージカル風のオーバーな感情表現もすぐにしっくりと感じられ、またキャッチーであることは間違いないABBAの楽曲にもすんなり引き込まれ、踊りと歌に時間を忘れてしまった。特に、タイトルソングである「マンマ・ミーア」と、少し上から同世代までなら誰でも聴いたことはあるだろう「ダンシング・クィーン」のときにはかなり嬉しくなった。あんなに動きながらあんなに歌うことができるなんてと誰もが思うことをやっぱり思う。
 会場中がくすりと笑ってしまうようなウィットに富んだ会話から、拍手に包まれてしまうような歌と踊り、それに舞台装置もめまぐるしく効率的に動かされて、あっという間の2時間だった。

 最後には観客全員がスタンディングし、ロックコンサートさながらになり、そういうのも楽しかった。
 客席には大人比率が高かったけれど、そういう人たちが立って手拍子なんてなかなかないだろうし、スカッとしたのではないだろうか?

 劇団四季のサイトを覗いてみてもチケットはやっぱり恒常的に近い日付は満席が続いているけれど、それでも関東の方はぜひどうぞ。


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 僕は地方出身者で関東にいつまでいるのやらと思っているところがあるので、関東にいる間に観たいと思うものにはできるだけ触れてみようと思っている。地方にいると観たいと思っていても現実的になかなかそうは行くことができないし(ミュージカルを観るために1泊2日の旅行とかになってしまう)、こういう文化的な面についてはやっぱり大都市はとても恵まれているのだ。だからこそちょっとおっくうでもまずはとりあえず行ってみようとなるわけだ。
 もちろんすべてに行くことはできないし、興味のあるものしか行かないわけでもあるのだけれど、それでも思いたったら電車一本で行くことができるというのはやっぱりとても便利なことだと思う。


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 お知らせ

 それにしても、ABBAの歌詞とストーリーがマッチしていて、ストーリーテリングと選曲がうまいものだなと思いました。


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