Sun Set Days
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今日は23時少し前に仕事が終わり、それから新入社員たちとファミレスでご飯を食べた。 話の途中で早生まれで80年生まれだという話が出てきて、80年代かーと感慨深く思う。きっと、もう少ししたら平成生まれとかが入社してくるようになってくるのだ。そういうことを考えると、さすがに自分も年をとったのかもしれないと実感する。まあ、そんなことを言いつつも、まだまだ全然若造でしかないのだけれど。
帰り道、飲み物が切れているのを思い出して、今日は少し遠いコンビニに寄ろうと思ってちょっと歩いた。そんなに寒くなく、散歩するにはいいかなと思ったのだ。 ジュースを買った後、帰り道には歩いてきた比較的大きな通りではなく、細い路地を通って行くことにした。大体の方向感覚はついてきたし、いつもと違う道を開拓することもやっぱりまだまだ必要だとか思いながら。
そうしたら、70年代がそのまま取り残されてしまってでもいるような古い商店街に出た。びっくりした。車がすれ違うことすらできないような細い路地の左右に、どうやって建てたのだろうと思えるくらい近くに肩を寄せ合うようにして建物が並んでいる。すべての建物はシャッターを下ろしているのだけれど、洋菓子屋とか、床屋とか、障子屋とかクリーニング屋とか、たくさんの店が並んでいた。中には、軒先に空っぽのもうずっと使用されていないアイスクリームの陳列台が置かれたままになっている店まであった。かつてはたくさんの子供たちがその前で思案顔でアイスクリームを選んだのだろう陳列台。いまは何も入っていなくて、ただ店先に何かの記念碑のようにただ置かれている。
深夜だったから、人気はぜんぜんなくて(いくつかの店の二階の窓の明かりはついていた)、その商店街が昼間開いているのかどうかすらよくわからなかった。ただ、その閑散とした様子は、すでに店をたたんでしまって昼でもシャッターが下ろされていることを連想させた。不思議な話、歩いている間に時間が歪んでしまって、20年も、あるいは30年も前の同じ細い路地に迷い込んでしまったみたいだった。
もちろん、そんなことはないのだけれど。 随分と物珍しくて、僕はその一本路地に入ったところにある古い商店街を、いろいろと見回しながら歩いて帰った。その商店街を抜ける手前にファミリーマートがあって、そこだけがやけに明るい照明に照らされていた。そのファミリーマートは、僕がいつも歩いていた通りからは看板の明かりが見えないところに建てられていて、今日までそこにコンビニがあることに気がつかなかった。
違った道を歩いてみるものだと、そんなことを思っていた。 いつもと道を一本変えるだけで、そういう古い商店街を見つけることが出来たわけだし、そういうのはやっぱり新鮮だったし。
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お知らせ
今度は昼間に見てみたいものです。
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