Sun Set Days
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中学生くらいの男子って、よくいろんなゲームのようなことをして、負けたら罰ゲームとかをしたりする。 そしてそういう罰ゲームって、結構バカなことというか、恥ずかしいことだったりすることが多い。 たとえば、「ヘイ、タクシー」って言ってタクシーを止めるとか、バスで次ぎ降りますボタンを押してそ知らぬふりをしているとか、そういうこと。もちろん、それはあんまり褒められたことではないけれど、そういうちょっとした罰ゲームがあるからこそ逆に盛り上がるということもあるのだろう。
そして、今日はそんな中高生たちにちょっとした新しい罰ゲームを提案してみようと思う。 特に、関東近郊など電車通学をしている人たちにお勧めしてみたいやつを。
昔の中高生といまの中高生の間で大きな違いといえば、やはり携帯電話を当たり前のように持っているということになるだろう。ということは、罰ゲームもそれを利用したものであるほうが新鮮味があるものになるということになる。ということで、罰ゲームは携帯電話を使用する。
ルールはいたって簡単。電車に乗っているときに(そこそこ混雑していることが望ましい)、罰ゲームを受けている人の携帯電話の着信音が鳴る。もちろん、電車内で携帯電話を使用するのはマナー違反だから、周囲の人たちは一斉にそいつを見るだろう。そして、そいつはおもむろに携帯電話を取り出して、それを耳に当ててこう言うのだ。
「ペケポォーン」
たぶん、その瞬間に周囲の人たちは一瞬動きが止まると思う。本人もすごく恥ずかしいと思う。けれどもそれは罰ゲームなのだから、嫌でも続けなければならない。
「……ポケ、ポケ、ピピンパ? ホー! ペッケペケペー。ププッピルリル!」
頷きながら、携帯電話に向かってそう言うのだ。一通り言い終える頃には周囲の人たちが少し輪を描くように離れていることと思う。そして、次の駅に着くと同時に走り出すようにして電車を降りて行くのだ。たぶん顔を真っ赤にしながら。
これは結構効くかも。
もちろん、これは携帯電話で本人が恥ずかしくなる会話をするという罰ゲームだから、他のパターンでももちろんありだ。たとえば、こういうのでも。
(携帯電話の着信音が鳴る)
「あー、もしもし? キュウリ? キュウリかよ! 久しぶりじゃん。元気してた? なすは最近どうしてんの? へぇー、あいつも頑張ってんだー。熟してんだー」
(携帯電話の着信音が鳴る)
「あー、ママン。いま帰りの電車に乗ってるところだよ。うん、うん、わかった。今日はママンの得意なビーフシチューって朝言ってたよね。うん、楽しみにしてるよ」
(携帯電話の着信音が鳴る)
「あー、ドラえもん? ちゃんとドラ焼は買ってるって。心配性だなぁ」
(携帯電話の着信音が鳴る)
「あー、もしもし? またお前その話かよ。だからそれはおすぎだって。何回言ったらわかんだよ。ピーコじゃないって。おすぎ。ったく、そんなことくらいで電話かけてくんなよ。だから、ファッションチェックはおすぎだって」
(↑間違ってる)
でもまあ、そういう電話をするという罰ゲームを、聞く側に回るのは愉しいだろうなと思う。絶対みんなに今日の電車にすげーやついたよって話してしまうと思うし。
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お知らせ
携帯電話って、考えてみると結構不思議です。ときにやけに生々しい会話を街中でしている人がいたり。
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