Sun Set Days
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2002年12月10日(火) 初雪+嬉しかったこと。

 9日の未明から午前中にかけて、関東地方でこの冬はじめての雪が降った。
 8日の23時くらいに仕事が終わってから、同僚たちと5人で飲みに行って、9日の午前2時頃に店を出たら、そのときにはもう雪が降っていた。一瞬、自分がいる場所が関東ではないように思えてしまうような勢いの雪が、周囲に散るように舞っていたのだ。オレンジ色の街灯がその雪をぼんやりとした色に染め上げていた。ひどく寒く、車通りは少ない。
 僕は札幌出身なので、雪は別に珍しいものとは思わないのだけれど、それでも関東に出てきてからは、雪を見ると懐かしい気持ちになる。その深夜の雪は、そんな関東の雪の中でも、なぜかとても懐かしく思えた。
 それは少しだけ飲んだお酒のせいなのかもしれないし、午前2時なんていうひどく遅い時間のせいだったのかもしれない。
 何だかその景色はほんの少しだけ夢の中みたいで、ほんの少しだけ過去の風景の中みたいだった。

 もしかしたら、それはまだなれない街で飲んでいたせいもあったのかもしれない。
 なじんでいない風景は、心細さから派生して妙に感傷的な気分を引き起こすことものでもあるし。

 2002年の冬の初雪は、そんなふうにして見た。
 2003年の冬の初雪は、いったいどこでどんな風に見るのだろう?


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 そして、今日は驚きのメールが。
 11月7日のDaysで、『暗黙知の共有化が売る力を伸ばす』という本の感想を書いたのだけれど、なんとその著者の方からメールが届いていたのだ。とても丁寧な方で、日記に取り上げたことについてのメールだった。
 びっくりした。そして、なんだかものすごく嬉しかった。僕の感想は正直つたないものでしかないのだけれど、それでもそんなメールがいただけるなんて、と思ってしまったのだ。おそらく書名か何かで検索してもらったのだろうが、インターネットの力はすごいと、あらためて実感する。
 来年にはまた新しいビジネス書を出版されるそうなので、そのときには楽しみにして読もうと思う。
 自分が面白いと思った本の著者の方からだったので、喜びもひとしおだった。


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