Sun Set Days
DiaryINDEXpastwill


2002年09月14日(土) 『アバウト・ア・ボーイ』+『サイン』

 今日は午前中に起きてホームページの更新をして(『Always on my mind』)、雑誌を読んで、歯医者に行って、それから映画を観に行ってきた。
『アバウト・ア・ボーイ』を観たかったのだ。
 物語は、親の遺産で定職にもつかずに勝手気ままに暮らしている38歳の男と、母親と2人で暮らしている12歳の少年との友情を描いたストーリーなのだけれど、ヒュー・グラントがはまり役過ぎて笑ってしまう。映画は過度に感傷的になることもなく、ときにユーモアを交えて、軽妙に進んでいく。「人間は皆、”島”」と「”人間は孤島ではない”」というモチーフが最初から出てくるのだけれど、そういう島に橋をかけたり、連絡船を連絡させることが重要なのだというのは、なるほどというところ。
 ヒュー・グラントってシルベスター・スタローンにちょっと似ているよなと、あんまり関係ないことも思っていたりもした。
 それと、ヒュー・グラント演じるウィルが住んでいる部屋に置いてあるインテリアや雑貨、調度品は設定から類推できるものばかりで、ものすごく人物造詣とマッチしている。

 いつものようにシネマコンプレックスに行っていたのだけれど、『アバウト・ア・ボーイ』を観終わった後に、ちょうど今日明日だけ先行上映をしている『サイン』の開演時間が近くて、せっかくだからとそれも観ていくことにする。スリラーというふれこみだったのでどうしようかなと思っていたのだけれど(怖いのはあんまり好きではないのだ)、「先行上映」で「時間もぴったり」というのはタイミングが合っているなと思ったこともあって。

 ……それが、大当たり!
『サイン』はメル・ギブソン主演の『シックス・センス』のM・ナイト・シャマランの最新作で、例のごとくストーリーに関しては触れないで下さいとパンフレットに書かれているのでネタバレになるようなことは書かないけれど、これは本当に観てよかった。いまとなっては珍しいくらいに古典的な匂いすらする、けれども紛れもなく新しい物語。見終わった後には印象深い物語にふれたときに感じる内側からの高揚感のようなものを感じることができたし、普段は見ないタイトルロールも最後まで見てしまった(僕は本当によかったと思う映画のときだけタイトルロールを最後まで見ることが多い)。
『海辺のカフカ』もそうだし、今週は物語の当たり週だと、帰りの駅までの道を歩きながらしみじみとそう感じていた。

 来週公開なので、映画を観たいけれど何にしようかなと思っている人には、『サイン』は本当にオススメです。1800円の価値は充分過ぎるほどにあると思います。


―――――――――

 お知らせ

 最近、買い物途中などでよく耳にする曲で「いいな」と思っていた曲があって、それが中島美嘉の「WILL」という曲だということを知りました(遅い)。


Sun Set |MAILHomePage

My追加