Sun Set Days
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2002年08月04日(日) 日曜日の夜に

 今日の夜、目黒で3人でパスタとピザを食べていたら(+お酒1杯)、窓の外でカメラのフラッシュでもたいたかと見まごうようなまばゆい光が。
 雷だ。
 気がつくと、窓の外では雨がものすごい勢いで降りはじめていて、雷光は何度も空を影絵のように染め上げていた。
 店に入る前、ちょうどそういう時期なのか駅前では祭囃子が聞こえていたのだけれど、せっかくのそのお祭りの人たちも、突然の激しい雨にどこかに姿を消してしまったみたいだった。

 食事が終わったあと、目黒駅の入り口では傘を持たない人たちがぼんやりと所在なげに雨を見つめていて、車のテールランプがほんの少しだけ煙って見えた。あとは、もう、ただただ激しい雨の音。

 帰りの電車は随分と空いていた。
 電車の中はほんのちょっとだけ間延びしたような空気のなかにあって、日曜日の夜という感じがする。扉が開くたびに、むあっとした湿気が押し寄せてくる。
 今日は東急目黒線から東横線へ乗り換え、菊名で横浜線にさらに乗り換えた。東横線に乗っているときには、条件反射のように果歩と静枝の電車だといまだに思ってしまう。路線図を見て、白楽という文字になんとなくうれしくなってしまうのだ。東横線にはたまにしか乗らないせいかもしれないけれど、やっぱりそれは条件反射のようなものなのかもしれない。
 そういう条件反射は他にもあって、たとえば飛行機に乗っているときの10回に1回くらい、『ノルウェイの森』の冒頭を思い出してしまったりもする。国内線なのだけれど。

 雨はいつの間にかあがっていた。傘を持っていなかったので、最寄の駅でラッキーだと思う。タクシーの運転手さんたちがさっきの大雨のよいタイミングを逃してしまったんだよなぁというように、ぼんやりとした感じで何台も並んでいた。おしい、と思いながら通り過ぎる。

 部屋に帰ってきたら、ちょうど遠くにいる後輩から久しぶりにTELがくる。

 日曜日の夜は、個人的には結構好きだ。日曜日があんまり関係ない生活をしていても、それでもやっぱりちょっとだけ特別だと思う。どう特別なのかは、よくわからないのだけれど。


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 お知らせ

 今日は久しぶりにCloudberry Jamを聴いています。アルバムは『Providing the atmosphere』。


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