解放区

2014年12月04日(木) 老後資金の作り方。

不本意ながら不動産の売り買いをしたり、そのため自分でも予想していなかった「副業持ち」になってしまった結果として毎年確定申告をしたり、いろいろとお金のことについて自分なりに勉強してきた。その中の一つに「老後資金について」がある。

自分なりに老後資金の事について勉強した結果、自分なりの結論は「投資信託のインデックス型をひたすら積み立て続ける。可能であれば確定拠出年金で」であった。それが本当に正しいのかどうか、FPの試験勉強をしている手前ちょっと検証してみる。

ただし、FPのテキスト的にはまだそこまで到達しておらず、きちんと勉強していないことをここに書き残しておく。

検証前のてめえの予想は、ぶっちぎりで投資信託の積み立て(そしておそらく確定拠出年金)の勝ちであるが、さてどうなることやら。



老後資金で最も汎用されているのは各保険会社の金融商品である「個人年金」だろう。この個人年金と、単純な投資信託の積立と、これを確定拠出年金で運用した場合について計算してみる。

条件が揃うように、40歳から60歳まで毎月2万円の積み立てを行い、60歳から10年に分けて受け取るものとする。

1。金融商品としての「個人年金の場合」

自分で調べた限りでは、最も受取額の多い個人年金は「東京海上日動あんしん生命の個人年金保険」であった。

毎月2万円を積み立てると1年で24万円、20年で480万円である。そしてこの個人年金の受け取り額は総額5336200円。トータルリターンは11.1%で、プラス536200円となる。

1年あたりの受け取り額は533620円、月あたりでは44468円となる。

受け取る時には税金が発生する。この場合、「雑所得」になるので、25万円を控除した顎の10.21%の税金が発生する。

面倒臭いので計算式は書かないが、毎年の必要経費は480000円となり、雑所得は56200円。この額は25万円に遠く及ばないので、結果として税金はかからない(逆に言うと、毎月の積み立て額を増やすと税金がかかってくる可能性がある)。

したがって、この場合の月あたりの受け取り額は44468円である。

あとは計算できないメリットとして、積み立て中に積み立て額を控除できるということがあるが、これは確定拠出年金の場合も同様である。

2。単純に投資信託を積み立てる場合

てめえが粛々と積み立てている「先進国株式インデックス」は、直近の1年の利率は26.81%であった。「いやこの1年は好景気だったからだろ」という批判もあると思うので、ここ5年の平均を見てみると年平均17.49%であった。ちなみに、てめえが積み立てている間の平均は年平均19.8%。

さらに甘く見て、年15%で計算してみる。もう気づかれたかと思うが、たった1年で上記の個人年金のトータルリターンをすでに超えている。

楽天証券の積み立てシミュレーションにこれを入れると、積立総額は29944790円。1の場合の約5.6倍となる。




仮に一括で受け取ったとすると、この総額に20.315%の税金がかかるので、この税金分を差っ引くと受け取り総額は23861506円となる。1年あたりは2386150円で、ひと月あたり198845円。

しかも、一括でなく、月あたり分を一月ごとに解約していくと、残金はさらに利率がかかるのでもらえる額はさらに増える。

1との違いは、積み立て中に積み立てている分を控除できないということ。ただし、税金の控除分など問題にならないくらいのリターンであることは言うまでもなさそうだ。

3。投信積み立てを確定拠出年金で行う場合

ほぼ2に準じるが、この場合「雑所得」になるので税率が10.21%となり、その分月あたりの分配金は増える。

しかも確定拠出年金の場合は積み立て金を所得税から控除できるので、毎年の税金対策にも役立つ。


というわけで、結論は「1<<<<<<<<2<<3」となった。てめえはこの結果を受けて、さっさと確定拠出年金の申し込みをすることにする。


おまけ

さすがに年平均15%をそのまま信用していいものかという気がしてきた。そんなわけで、ダウ平均で別のシミュレーションをしてみる。

ダウ平均は、この20年で約4.65倍になった。年平均の増加率は約8%である。というわけで、この8%でシミュレーションしてみる。

この場合、最終積み立て金額は11780408円となる。それでも積み立て総額に比して2.45倍。1の場合の受取額の倍はありそうだ。


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