解放区

2011年12月20日(火) 気持ち

普段通りに仕事をしていると、とある看護婦さんが患者さんに「今日限りで辞めます」と挨拶しているのを聞いて仰天した。全く知らなかったからだ。てめえのところにも挨拶に来られた。子供さんが病気を持っておられ、仕事を辞めて子供さんの世話をするとのことだった。家族のことが一番です。しかし仕事のできる方だったのでてめえだけではなくみんなが困るだろう。

挨拶に来られた時にお菓子をいただいた。本来であればこちらが「今までお世話になりました」とお菓子を持っていく立場なのだろうが、ありがたくいただくこととした。

患者さんからも、お菓子や場合によってはお金をもらうことがある。この仕事を始めた当初は頑なにもらうことを拒んでいたが、その後の残念そうな表情を見ていてなんだか気持ちまで拒否したような気になってしまい、今ではありがたくいただくことにしている。

お菓子は同僚たちとわけあい、お金はてめえの手持ちからいくらかを加えてすべて寄付することにしている。いただいたお金は浄財として社会に還元できればよい。怪しげな団体に渡るのも悲しいし、なによりこれからの社会は子供たちを大切にすることで成り立つと思っているので、寄付先はすべて"Save the children Japan"にしている。

貧困な大人にはいろんな事情があるのだろうが、貧困な子供には本人の事情などまるでない。てめえも貧困な子供だった。だからというわけでもないが、貧困な子供たちに手を差し伸べるのがよいと思うのだ。

てめえは仕事を始めて給料をもらうようになってから、同様の考えで"Save the children Japan"に毎月の定期的な寄付をすることにして、それは今も継続している。これは、学生の時にベトナムに行き、ベトナムの無医村の状況をつぶさに見てきたときに密かに決めたことだ。

この団体は、定期的にレポートを送ってきてくれる。それを読むのも一つの楽しみ。

寄付を行うことには利点もある。まず、確定申告の際に寄付金控除ができることだ(もちろん全額ではなく上限も決まっている)。まともな使い方をされていない税金を払うより、その分がきちんと仕事をしているNPOに行った方がよいに決まっている。

もう一つは、クレジットカードでの支払いができるのでマイルを貯めることができる。

というわけで、今後も寄付を続けていこうと考えている。


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い・よんひー [MAIL]

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