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ひめいわ総支配人の1日。
姫路家いわし
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2005年03月06日(日)
貴重な経験をオフィスビルで

 なんか伝手つてでやってきた「事業説明会」というヤツに参加することに。

 14時から雑居ビル内にある、会議室と応接セットしかないフロアで説明会開始。


いやあ、怪しいオーラ出まくり!
コンビニ跡地なんかでやっている健康食品のお店、あんな感じの熱気でまくりです。

14時に開始。

手元のメモをもとに情報を書きますと(事業案内や親会社の概況など、資料はまったくなし)。

・これから必要なのは「先見力」。←先見的な事業の話をするんですもんね。
・これからする話を「自分事」として聞く事。←引き込ませる事を言うわけですね
・今はパラダイムシフトの時!←一所に勤めても賃金悪いし時間も自由がない!
・そして、そんな働き方をしていると、平均年収・平均貯蓄額に全然届かない!

<ここまでで1時間、事業の話は全然出て参りません>
ここでやっと事業の話

・そんな時代に必要なのは、本業であるべく「労働収入」の他に、「事業収入!」
→ここでやっと「うちのやる事業は事業収入型ビジネス」と分かるわけですが
遅すぎだね。

・事業収入=副業だけど、今は大手企業の過半数が副業OKの時代!むしろこれからは
「複業」として、2本の柱が出てくる時代が来る!
→データなくして信用出来ない話ですなあ。

と思っていると、ここでデータが出てくるわけですが。
まさにタイミングよく情報を小出しにするあたり、もう怪しさプンプン(笑)。

・「5つのチェック」の観点からどうぞ見て下さい。
→それは『会社(潰れないか)・製品,市場性・システム・実績・将来性』

それでは上から順に、言われた事を書いてみますね。

・会社は1930年代創業の米国の会社。日本法人は81年誕生。
・信用各付けは5A。NY市場上場。

・製品は、サプリメント,電子モール,化粧品。あと1つは内緒。次の時間のお楽しみ。
・サプリの先見性=今後保険診療の自己負担割合の増大によって、健康にもっと
 パラダイムしてくる=予防医学の発達=その一貫としてのサプリ
→話中に出ていましたけど、2010年までにホントに10割診療になるんですか?

・実績は、サマランチ会長の祭典(古っ!)の公式サプリ。

で、その事業のシステムの紹介をしながら、化粧品事業の話もする。

・事業はいわば「口コミを介した広報に対する収入」を得るシステム。
・紹介した人がモノを買うと5%が広告費として懐に入る。
・それが数人のグループになり、月何十万かの売り上げが3ヶ月続くと1FCとなり、更に10万の代理店費が入る。
・それが2つ3つ・・・と増えるとオカネが入る。

というわけだそうで。
で、なんでお金が払えるのか?
といえば、今日この場に居る人もほとんど知らないように「一般的な広告」を
打たずに口コミでやってるからです。で、広告費・人件費の代わりに、あなた達
口コミを伝えた人にその代償をお支払いしているんですよ、と言うわけです。

・・・なんだかなあ。

さらに時間間際に、
・さあ、怪しいと思う方は自宅に帰って調べてみて下さい。企業のあり方はホントですから。
・それに、ネズミ講と違って誰も損していない「win−win」の関係ですから。

といってるんですね。

私はほら「斜に構える男」ですから、みんなが笑ったりうなずくところでも、
クスリともせず、ひたすらその話のボロを探しまくってました。

さすがに第1回では、ボロも見つからないか。

まあ、強いて言えば「どうしてそこまで立派な会社のモノを(いわば)代理販売するのに、
その会社の人は来ないのか」とか「どうしてそれを広める説明会なのに、
『○○会社・△△事業説明会』と最初に司会が言わないのか」とか、
自分の例を挙げてのお話はするクセに「どれだけの仲間がいていま実際、どれくらい
年商上がっているかをどうして言わないのか」とか、いろいろありますけど、周りのみんなは大満足しているご様子。

・・・おかしすぎだわあ。

で、私はこの後続く第2部・第3部は受けずに帰還。

私にくっついていた説明人さんは一応いい人なので、ここまでの説明を補足する
プリントを見せてきて(それも胡散臭い。会社が作ったモノではなく、他社が作った
モノをコピーし、「この紙がさっき○○と言っていたヤツでね」と進めていくわけです。
おーい、その会社が作った資料はどこよ?

最後に、このセミナーのフルコース(全5回くらいあるらしい)の日程表を貰いました。

・・・ここにも会社名が書いてない!あるのは今日この会が行われた貸し会議室の
名前で「○○(その部屋の名前)名古屋会場セミナー時間割表」とあり、
問い合わせ先は今日の講師ともう1人誰かのケータイ電話!!

胡散臭すぎです。

どっちにしてもこの手のモノは「揺らぎなき本業」があってはじめて手をつけられるタイプのモノですな。

今日のオマケ:
ネズミ講じゃないwin−winの関係っていってもねえ。

世の中にはシェアという名の限界があるんですよ。たとえ販売品が耐久消費財ではなく、
一般消費財であったとしても。

口コミだけでシェア100%行きますか?ムリですね?
一体どれだけの人がSCと呼ばれるだけの連をくめるだけにたどり着けるんですか?
どうせ講習会の参加費を最後の方は取るんでしょ?(ドコにも書いていないけどね)
最後の方では「商品説明をするためのトークの勉強会もやりますから」とか言ってたから
その辺でやるんでしょ?

いやあ、斜に構えだしたらどこまでもツッコミ入れられますね。

・・・やはりこんな私は起業するのはムリかもしれませんね。