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| 2003年07月16日(水) |
Factory09(樺地・跡部) |
その唇をわり、こじあけ、ねじこむように舌を入れて、絡み合い、触れ合う一点から全身に熱を帯びてゆく。従順に、ただ従順に応えるだけの彼の頬に、肩に、腕に、手を滑らせて。 嫌だったらそう言え つかのま彼から離れ跡部は呟く。 俺を拒みたいのなら、ちゃんとこの口で、言葉にして、言うんだ。そうでないと 彼の頬に這わした手に力を入れ、無理矢理笑いを浮かべさせるように口角を引っ張り上げる。そんな表情を、本当だったら浮かべていてもいいはずだ。歪んだ、嘲りの笑いを浴びせてもいいのに。 夜の闇が二つだけ取り残されているみたいに黒々した深い瞳が、またたきながら、まっすぐにそそがれ、それぞれに跡部の鏡像が映っている。
みずみずしく、いまにも滑り落ちそうな己の像。
☆Is It Really So Strange?☆
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