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2004年06月17日(木) ■ |
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おやこまんざいふたたび。 |
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「はーくん、母の日にもらったマグ、シャトになったよ」 「そうか。やけに育てるのが早いな」 「はーくんに装備してもらおうと思って」 「…シャトを?」 「日頃の感謝を込めてみました」 「…シャトに?」 「大丈夫だよちゃんと心なしかPOW仕様にしておいたから! この子を装備して縦横に戦場を駆け巡るのよはーくん!」 「現在愛用しているデーヴァでさえ『横倒しの椅子』『回転しすぎ』を筆頭に色々言われまくってるのにこのうえシャトなど装備してラグオルに降りようものなら何を言われることか…! だがしかし他ならぬHARUKIがわざわざ俺のために育て上げてくれたマグを拒むことなど俺には出来ない…ッ! …いやそれよりも何か俺のプレゼントさりげなく突っ返されてるような」 「はい! うわあ似合う似合う」 「ものすごい棒読みだし…! ま、まあ、このような扱いは今に始まったことではないからな…そろそろ俺もさすがに順応してきたって言うかこういうことでいちいちめげてたらHARUKIの息子など到底やってられないわけで…」 「それよりはーくん。今度の日曜日は父の日ですよ」 「そうらしいな」 「父の日ですよ」 「…俺には親父はおらん」 「また危ない発言を…」 「あ、危なくはないぞ!? 大体またって何だ! あたかも俺がいつも問題発言ばかりしているように聞こえるじゃないか!」 「実際その通りじゃない!」 「ええ!?」 「あのねはーくん。ちょっとここに座りなさい。ここに正座しなさい」 「生マグがいっぱい転がってて座れないんだが」 「いい? 赤ちゃんていうのはこうのとりさんが運んでくるんじゃなくてね」 「俺アンドロイドだから…ッ!(驚愕) 戸籍の上じゃ息子ってことになってるがHARUKIが産んだワケじゃないだろ!? 何でいきなりそういう教育を始めるんだ!」 「はーくんがわかってないみたいだったから」 「何を…!」 「とにかくもうじき父の日ですよ!」 「親父に何かしてやれと言いたいのか…?」 「キリークさんヴィリディアカード欲しがってたよ」 「何でアイツが欲しがるんだよ…! 俺だって取って来てやりたいがUlt坑道は全体的に長時間潜ってると精神に異常をきたしそうな色合いだからなかなかうまくいかないんだ…」 「だからって楽な『悪魔の食物』にばかり逃げて…」 「マップも敵が出るタイミングも暗記してしまった…」 「そのくせメギド花には未だにやられるんですね」 「こないだやられたときに振り返ってみたらどうも緑花だったような気がしたんだが」 「はーくんの馬鹿! 甲斐性なし! ひきこもり! ゴッド/パワーぐらいしか役に立つもの拾って来ないのにそのチャンスを逃してどうするの!」 「他の二つよりひきこもりってのが一番こたえるな…」 「あれだけ回ってるのに赤のソードの一本も出ないなんてどうなってるのかしらねぇ私達のROMは」 「最近はフォトンドロップすらもう出ないしな。と言うかHARUKIこそ父の日にじいさんに何かしてやらないのか。あのじいさんならそれがHARUKIのすることなら何でも大喜びだろう」 「私ははーくんと違って人間が出来てるから毎年ちゃんとプレゼントを贈ってるよ」 「それは感心だな。それで、何を贈ってるんだ?」 「かたたたき券」 「………」 「こどもの頃から毎年父の日にはかたたたき券を」 「HARUKI、今いくつだ…?」 「とりあえず22かなー」 「22にもなって肩叩き券なんかプレゼントにするんじゃない!」 「ええー。プレゼントしても『もったいない』って毎年使わないから実質何もしなくて済んで楽なのにぃ」 「今年はもっといいものを贈ってやれ…!」 「でもはーくんもかたたたき券で喜ぶでしょ」 「それは喜ぶが」 「また危ない発言を…」 「いやちょっと待て…! って言うか今度は反論出来ないッ! つい本音が…ッ!」 「そもそもはーくん肩こらないじゃない」 「アンドロイドだからな」 「でもときどき頭が重くなったりしない? 腕がきしむように痛いとか脚がときどき自由に動かないとか意識が一秒の何分の一か単位で途切れるとかしない?」 「…昨日のメンテで俺に何かしたのか?」 「秘密」 「秘密にするな…! そういうことはもっとオープンにしてくれ! 包み隠さず打ち明けようよ、重大な問題なんだから…!」 「んー。めんどい」 「四文字で片付けてないで!」 「KUROGANEのとこから貰ってきたにらたまプリン食べる?」 「…何だそれは」 「想像の翼を広げて下さい。すいかパイもあるよ」 「…なんかうまくはなさそうだな…」
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