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- 諸行無常 -

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2004年10月29日(金) 健康に思う事

健康に勝る授かり物は無いと思う。

体を患ってこそ解る健康の大切さ。

若いころとは違うからこそ感じる健康の重み。

自分がまだ若いと感じている心の年齢とは反比例して確実に老いて行く身体。

熱にうなされた時、夢に現れた故人。

何を言わんとしていたのだろうか。

走馬灯のように頭を廻るのはいつも、死直前の『あの瞬間』だけ。

唸り声を上げ、人の声とは思えない程の声

行き場のない目の視線

引きつる筋肉

硬直した身体。

フラッシュバックすれば哀しくなるほどの姿が頭に焼き付いている。

どんな恐怖映画よりもサスペンスよりも俺に取ってはリアルで恐怖。

でも、そんな故人に対し、報いを被ろうと幾つか誓っている事が有る。

それは、生き続ける事。

愉しむ事。

幸せを得る事。

苦を持ってして報いるのでは無く

幸を持って報いる事。

3回忌を終え、何が終わったと言う事でも無いが

個人的に思う事はひとつ。

何も処せずに終えた短き人生の一端に俺と言う存在が在った事には間違いが無く

過ちも悔やみも無く、ただただ天界に上った一つの存在に

手を併せ、毎日祈り、忘れる事の無いように毎日を生き続ける事。

俺と言う人間を放棄する事は可能でも

故人の分を背負った以上、行き続ける事は必須であり

この先出会うべく様々な出来事には負ける事が許されない。

自分と言う人間を二分化している様な気持になる。

現実を辛くて逃げ出したいと思う気持ちも無くは無い。

両手に荷物を持ちすぎて、手が痛い、そんな風に毎日を感じる事も増えている。

でも許されない。

手が痛かろうが、足を前に踏み出す義務が有る。

大袈裟にしか捉えられない、こんな話は、唯一こういう場所で吐き出す事で

心の掃き溜めとなる。

健康で有るがこそ、仕事に邁進出来る。

健康で有るがこそ、悩み、考え、喜び、悲しみ、五感を伝え毎日を送る事が出来る。

健康に勝る授かりものは無い。



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