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- 諸行無常 -

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2004年10月28日(木) 朦朧と思う事

10月23日土曜日北陸信越を結ぶ大地震が起きた。

大きな揺れだった。

沢山の被害者が出た。

友達も多く心配した。

電話は混雑の為か繋がらなかったがメールは帰ってきた。

一時安堵。

いつ襲うか解らない天災に備え

着る物を頭の横に置いて寝た。

熱が覚めてきた。

体調が少しづつ戻ってきた。

熱が久し振りに出た時朦朧とした俺の目の裏に

故人が現れた。

鼻、腕、体内のあらゆる箇所にカテーテルを差し

IVHを心臓に、腹部には人口肛門とドレーン。

毎日の体温が平均37〜8度を前後する。

そんな身体のまま死までの数ヶ月を過ごして尋常に振舞えた事

俺には真似出来ないと言っていた。

こんなに苦しい状態がずっと続いていたのかと

またしても生前の自責を悔やむ場面もあった。

俺は周囲に対し迷惑をかける事は有っても

恩返しとして何も献上する事が出来ない。

たかが風邪の熱でと大袈裟にも感じるが朦朧とした中で何度か夢を見た。

薬も大分飲んでいたし

薬の作用も有っただろうか。

心の中に鎮魂を願う気持ちと切ない哀れな自分が交互に現れて

おかしな夢と思しき両日の病の業だと考えた。

何かした事に対して結果を求める事。

それは生きてる中では最も当たり前であり結果を求めるからこそ

人が尽力し続ける意義である事に間違いは無く

やり残した事が有るのかどうか考えた。

これから何がしたいか、漠然と考えれば多少はある。

それを心からしたいと思うか、しなければ身が持たぬほどしたいか

そう思うと、そうでも無い。

今の俺は色んな事に自信を無くし、心の水分が乾いているようだ。

萎えた自分に栄養を与えるにはどうすれば良いのか。

仕事の結果が見える事か

愉しみを満たされる事か

どこかに旅する事か

ひたすら眠る事か

多様な不安が解決されるまで俺の心の養分は土へと帰っていく。

朝天気が良かった。

車の調子も良く

車の窓を全開にして

国道をゆっくり飛ばしているだけで気持ち良かった。

オーディオも鳴らない車のエンジン音だけで気持ち良かった。

疲れて居るのかも知れないな。

疲れるよな。

両手がもう痺れてるよ。

荷物は持てない。

もう。



toto