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2003年12月02日(火) セブンイヤーズ・オブ・チベット

今ごろになって ブラピ主演のこの映画を見た。

若い頃のダライ・ラマと触れあいを持ったオーストリア人との実話に基づいて居るらしい。

中国に寄るチベット侵攻により平和しか求めなかった、チベットの民族は主なる戦いに当然のごとく破れ

宗教国家としてのチベットが変わらざるを得なくなったきっかけの戦争だろう。

この映画で面白い事を聞いた。

世界の殆どの国々は制覇を求めると言う。

つまり登山でもオリンピックでも人より秀でている物に対し尊敬は向けられ

崇められると言う意味だ。

だが、チベットの人たちの中でもっとも尊敬されるのは煩悩を捨てた物だと言う。

煩悩と一口に表現してしまったが、その中には人助けや人を敬う事や様々な行動の裏には賎しい欲望がない事を表すのだろう。

この映画ではオーストリア人とドイツ人の2人の登山家がチベットの聖地ナサの一角に

外国人としては異例に滞在許可を貰えるわけだが、その際にも高官による慈悲深い心が生きている。

ダライ・ラマとの交流を描いた映画と言うよりも、チベットの人々の無欲でいて

幸せを願う本当の平和主義な人たちの国なんだと言う所を一番感じた。

ダライラマは56年?にインドに亡命しそのまま今も中国とチベットとの国交回復に努めているという。

そして今もオーストリア人との交流も有ると言う。

若き頃のダライ・ラマはきっと常に閉ざされた仏教徒の中の崇拝的存在に置かれ

海外の人間から聞く他文化を吸収したり、知識を深めると同時に

まだまだ幼い子供としての関心が友情へと発展していったのだろう。

奇しくもオーストリア人の息子はダライラマと同じような年齢のようだったらしい。



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