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2003年07月15日(火) 親父と轍と人間不信:2

その後。

オヤジの事業は再建者会議を取り持ち再建が始まった。

様々な問題を抱えながらもオヤジは周囲に迷惑を掛けられないとばかりに

再建を決意したらしい。

当時、今ほど法律が整備されて居なかった為、そんな道しか無かったらしい。

俺と兄貴は社会人になるとオヤジの事業に使える様にお金を作りまくった。

当時バブルに差しかかっていたせいもあり、どこでも、幾らでも

お金を貸してくれた。

今もその名残と共に生活をしている。

人一倍人間付き合いに金を口にする事に敏感になったのも

かつての倒産の時や家の環境のせいだった。

でも、何一つ引け目になんて思わなかった。

それどころか、普段出来ない経験をあじあわせてくれたオヤジに対して

男として感謝した事もある。

オヤジが頑張る姿をみて、今の自分が有ると信じている。

そんな親父も還暦を過ぎてから急に年老いた。

腰はヘルニアを患ったまま手術にも踏み切れず

入院する金を惜しんでいまだに注射でやり過ごすありさま。

おふくろはかねてからの疲れの蓄積で自律神経や喉頭の病気を持った。

それもそのはず、俺らを生んでからと言うもの、ずっと現場の第一線で

親父を支え続け働き通しで、朝の6時から夜中の12時まではお袋が

休んでいるのを余り見たことが無かった。

やがて妹は積み木崩しとなり兄貴は意味のあるのか無いのか解からぬ

オヤジのあとを見据えてか 同業種の学校へ通った。

それぞれがそれぞれ1個人として、毎日を送り始めた。

おれは裏切りが最高にきらいな事。

喧嘩ももうさほどしていないが、今、喧嘩などしてしまえば

それこそ、殺しかねない位の、よほどの出来事で無ければ、喧嘩しないだろう。

ここのところ自分の人生を振り返り

日記に書いているが、自分の戒めも含め、かっての自分を必死に取り戻そうと

している向きがある。

自信が有って、誰にも屈せず、頼られる自分でいる為の

本当の男の像を取り戻そうと思っている。

それが喧嘩じゃなくても、他人を理解させ、納得できる人格になりたいと思った。

言い訳をしない、自分の世界観で生きていく自分という男を

作ろうと思っている。


toto