ふうこの日記
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2005年09月01日(木) |
ダンサー・イン・ザ・ダーク |
松本人志の「シネマ坊主」の10点満点映画を全部見よう!!(エイ、エイ、オー) です…。続き…
「ライフ・イズ・ビューティフル」(以下ライフ)に続く第2作目は… 「ダンサー・イン・ザ・ダーク」(以下ダンサー) これまた暗い…。鬱になりそうな映画です。 まだ見てない方には、この2本を続けてみることはお勧めしません(笑) 続けてみたらベットの端っこで泣きたくなります…。 「人生とは…」って考えたくなります。
でも、まっちゃんはこの手の映画が好きなんでしょうね。 2本は描き方は違っていますが、根本的な所はよく似てる映画です。 一言で言うと「無償の愛」。 2本とも息子への自分なりの愛を強固に貫くために命まで投げ出す。 どんなことにも揺るがない気持ちっていうのがすがすがしく。
この「ダンサー」の映画監督の撮りかたには特徴がありますね。 手で撮ってるんでしょうね… ずっと細かくぶれているんですが、 そのため顔の半分がフレームアウトされたり、 人の動きにカメラがついていけなかったり(わざとだろうけど) 妙なところで切れたり、カメラ動きが早かったり遅かったり一定じゃない。 でも、それがこの映画の不安定さとか哀しさをよりいっそう際立たせる。 すんごくうまいと思います。 ワタシの心もずっとカメラと同じように落ち着かない気分でいる事が出来たから。 この映画では見ている人を少し不安な気持ちにさせておくのが効果的な見せ方だと思うよ。
「ダンサー」は2000年のカンヌ映画祭で「パルムドール(最高賞)」 と主演女優賞を取ってるんですね。 この映画も公開のころ私はアメリカにいたので見てないんでしょう…たぶん。 日本に住んでたら公開されていたら映画館で見た!と思う。 好きなタイプの映画だから。
それにしても… この主演の人は演技がうまい。ほんまにうまいですね。 内容はこれでもか!これでもか!と言うぐらい不幸な出来事や宿命に翻弄されるわけですが、 最後はハッピーエンドにならないのがいい。 だって、それが人生じゃない? 大ドンデン返しなんて普通はない。そんなものさ。 でも、両映画とも「助けられるチャンス」は与えられるんだな。一応。 鬱気分で見てる私にも「希望」と言う文字がチラツク瞬間が両方の映画にあった。 ライフは「ドイツの軍医」ダンサーは「裁判の再審判の開始」 絶望に至らしめたのはライフは「アホ軍医のなぞなぞ好き」 ダンサーは「2059ドル10セントの使い道」 自分の再裁判費用にするのではなく息子の目の手術代にするんですね…。
ミュージカル映画は正直嫌いなのですが(突然歌い踊るのが変でしょ) この「ダンサー」だけは違和感なく見れました。 理由は彼女が空想好きなのが想像しやすかったから。 視力が落ち盲目になる彼女。空想の中でミュージカルを演じるのが唯一の 救いであり喜びであるのだろう。 空想(ミュージカル)の世界とは全く違う不幸で哀しい現実!絶望的な現実!
(ミュージカル映画は) 「最後から2番目の曲が好き」だという彼女。 「最後の曲はカメラがだんだん上に上がっていくからわかる」という彼女。 「最後の曲だとわかると寂しくなるから最後から二曲目の時に映画館から出る」という。 「そしたら自分の中で永遠に終わらないから…」
意図的なのかどうかわかりませんが、最後の死刑の場面。 絞死刑場所で狂乱するものの… 息子が手術したことを告げられて落ち着く彼女。 ゆっくりと外にいる息子に向けて「最後から2曲目の歌」を歌う…。
死刑執行。 床が開き下に落ちる…。
そしてカメラはゆっくりと上に上がっていき最後は暗闇を映す。 意図的にしているのなら…すごいいい演出です。さりげなさが。
話は変わりますが(すごい変わるよ(笑)) ワタシは韓国ドラマは全く見てないのでわかりませんが、 次々不幸な事が起こると聞きました(笑)どんなもんなんでしょう? この映画のような哀しみとは角度が違う気がしますが…(種類が違うって!) 冬のソナタもほとんどみてませんが、 ヨン様モノマネというか冬ソナの物真似なんかで、 雪だるまを二つ作ってキスさせるようなところがあり、そんなシーンがあるんでしょうね。 そこはあのドラマの見せ場だったんでしょうか? モノマネ見るだけでも「寒気」がするんですが(笑) わぁ〜〜〜「きも〜〜〜い」 左手で右手の右手で左手の二の腕をさすりたい気分ですよ。 好きな男がもし雪だるまをくっつけてキスさせてたら… 「お〜〜まい〜が〜〜〜〜〜〜〜」と3キロは走れそう。あ〜〜いやだべ。
リカちゃん人形とでも遊んどけ!
夢見る夢子には死んでもなれないな、ワタシ。
話を戻しましてぇ… つまりは… え〜〜、いいたいのは… 2本の映画とも哀しいけど好きだったです。 ここまでじゃないけど(ワタシ、生きてるし) 哀しみや絶望やどうしようもない宿命的なことは、 生きていたら誰でも大きいこと小さいことはあれど、いくつか経験してるはず。 それでも生きていくんですよ…それを背負いながら。 強い気持ちでね。この映画からその「気持ち」をもらえた気がするよ。
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