『スウィート・バイエル』
『スウィート・バイエル』

モクジ 今ヨリ、カコへ 今ヨリ、ミライヘ


2004年01月15日(木) (その4) 覚えてる?……うん。ホントに?

 トスポ君

 
続きです。
長らく続いた「覚えてる?」シリーズ、これで最後です。
あ、このお話はナイショのお話なので、
私と男友達と、この日記を読まれた方の心の中だけに留めておいて下さい。
ご主人様にチクらないでねん♪(ということで、今日の画像はトスポ君(笑))
 
 
 
 
いつもアナル責めをするときは、仰向けに寝た体勢で、脚を持ち上げてた男友達。
私の命令で四つんばいにされたのは、これで2回目だ。
四つんばい……女には慣れた体勢だけど、男性にとってはやっぱり屈辱的だろうなぁ(笑)
そう思うと、ますますワクワクしてくる。
 
 しばし後ろから眺めると、尻たぶに両手をかけ、軽く開いた。
「恥ずかしいところも全部見えちゃってるよ」
「ええ……」
「こんな恰好しちゃって」
 私は男友達のアナルにそっとキスをし、そのまま舌でぺろりと舐めた。
「あっ……」
 敏感な反応。女の子みたいだ(笑)
 右手を前に回して、おチンチンを優しく擦りながら、舌先でアナルの周囲を丹念に舐める。
 少しだけ舌先を閉じた蕾に挿れた。
 久しぶりに感じる、固くすぼまる中にある、やわらかな粘膜の感触。
 ご主人様もいつもこんな感触を味わってるんだなぁと、思う。

「あ……犯されてるみたい」
 
男友達が私のアナル責めに「犯されてる……」と言ったのは、これで何回目だろうか?
そうだ。私は、sexで彼に求めるものを間違っていたのだ。
なんで今まで気付かなかったのだろう?(苦笑)
  
「犯されてるのよ。でも、もっともっと犯して欲しいんでしょ?」

私はそういうと、右手をカチカチなおチンチンから外した。
だって……二カ所への攻撃じゃ、男友達が耐えきれないでしょ?(笑)
今日は「攻める私」を楽しみたいのだ。少しでも長く。
 
周囲を唾液でべちょべちょに濡らすと、舌先で少しだけほぐれたアナルに
右手人差し指を当てた。
周囲を優しく揉みほぐす。
揉みほぐす動作を続けながら、時折、指先を挿れてゆく。
すぼまった穴の粘膜に指先が触れるたび、「あ……ああっ」と切ない声が聞こえる。
「気持ちいい?」
「うん」
「でも残念だわ〜。ローションがあればなぁ。
 ローションがあればね、ちょっと揉みほぐせば、指一本なんて簡単に入っちゃうよ」
「えっ、そんな……」
 
男友達にはもうご主人様の存在もばれてしまってるし……いいや、と思い言葉を続ける。
「今度来るときはちゃんと教えてね。
 そしたらローションを持ってきて、もっともっと気持ちよいことしてあげる。
 私が、おまんこを責められる時と同じぐらい喘ぎ声上げちゃう、
 もっと責めて欲しくて自分から腰振っちゃうちゃうぐらいの気持ちよさを
 ……××さんにも、教えてあげるから」
 
男友達の喘ぎ声がひときわ高くなる。
乾くたび、唾液を足しながら続けた拡張作業のおかげか、
男友達のアナルは人差し指の第一関節までは入るようになっていた。
以前、ボディーソープのぬめりまかせに指を挿入したときは「痛い」と言われたが、
今日は「痛い」の言葉の代わりに、ずっと喘ぎ声だ。
 
ああ……日頃の調教が、私の「攻める力」も向上させてたのね(笑)
 
完璧にS側にシフトした私の精神。
面白い。
自分が繰り出すことで相手が無力に悶えることが、
こんなに楽しいと感じたのは久しぶり……いや、ここまで「楽しい」と感じたのは初めてかも。
が、悲しいかな、限界。
男友達が、快感に耐えきれなくなってしまったのだ(チェッ、苦笑)
 
男友達が身を翻し、起きあがった。
「もうダメ……おまんこ……入れさせて」
息絶え絶えに高揚した声で言いながら、私を押し倒し脚を乱暴に開いた。
ここまで興奮した男友達を見るのは初めて。ん〜、私の作戦勝ち♪(笑)
  
麻瑚のおまんこ……と興奮げに何度かつぶやき、私の中に勢いよく挿入してきた。
あっ、1年以上ぶりの男友達のおチンチン。
そうだ、この感触だ。ちゃんと私の身体は覚えてた……というか、思い出してくれた(笑)
 
男友達は起きあがったまま仰向けの私に挿入すると、
私の左足を持ち上げ、折りたたみ、右側へ倒した。
つまり、私が仰向けに寝たまま、脚をそろえて右に倒したような感じ。
……そう、これは、男友達と関係を一旦終える少し前に初めてされ、私が凄く感じた体位。
覚えてくれてたんだ……と思うと、ちょっと嬉しかった。
 
「オレのチンチン、覚えてるか?」
「うん……」
 少し優位に微笑みながら、男友達が再度尋ねる。
「ホントに?」
「ホントに、覚えてるもん……」
 男友達のおチンチンは硬さに特徴がある。
 更に今日は興奮しているので、硬さ倍増であろう。
 その硬さが、最近成長を遂げている、私のGスポットを突く。
「当たってる……」
「オレのチンチン、ちゃんと当たってるのか?」
「うん……あ、気持ちいい……ああ……ん」
 そして、倒した脚を再度開き、そのまま私を突き続けるが……
 
「あ、もうイキたくなっちゃった。イッっていい?」
「うん、いいよ」
「どこに出す?」
「ナカはダメ」
「うん(分かってるという感じ)。じゃあ、顔射か」
「ヤダッ!(笑)」
「口か」
「ダメ」
 アナルと口内発射は絶対ダメ。そこは誰にも侵されたくない。
「お腹か」
「うん、お腹がいい。(実は、最初からそう決めてたけど〜)」
「じゃあ、手コキでイカせてくれる?」
「うん」
 
 男友達は数回ピストンすると、おチンチンを抜き取り、私のお腹の上に露出させた。
「手で、して」
 急いで右手を伸ばし、私の愛液まみれのおチンチンを握ると、少し強めに大きく擦った。
 頭を気持ち持ち上げ、上下に動く自分の手と、赤く張りつめた男友達の亀頭を見つめる。
「ああ、イクよ……いい?」
「うん」
 出来る限り右手のスピードを増し、小刻み動かしながら、先端を凝視する。

「あっ!」
最後の声とともに、白く濁った液体が数回に分けて、私の腹部に飛んだ。
私も張りつめていたものを解き、大きく息を吐き出す。
 
男友達は、射精の瞬間が凄く恥ずかしいのだそうだ。
それ故に、恥ずかしいからこそ、絶対私に見て欲しいらしい。
「麻瑚、見てて」と、何度もいわれ、いつしか、あうんの呼吸で、
「イク」と言われれば顔を上げて射精の瞬間を見るクセがついていた私。
……ああ、射精の瞬間を見るのも、久しぶりだわ〜(笑)
久々の光景だけど、
確実に「今日は、濃くて量が多いなぁ」ということだけは判断出来てしまった(苦笑)
長年のつきあいって、そんなもんよね(笑)
 
ゴロンと横になった男友達が左手を伸ばした。
私は、その腕に頭をのせ、腕枕の体勢で寝る。
これも暗黙のルール(笑)
身体を寄せ顔を埋めると、懐かしいトワレが鼻をくすぐった。
ルール違反なことをしてしまったのかも知れないけれど、
今日、男友達と身体を重ねたことは最終的に良かったのだ。間違いではなかった。
だって、
ただご飯を食べ、話しているだけでは思い出せなかったことを、二人の暗黙のルールを、
肌を合わせたことでたくさん思い出したもの。
そして……解かったこともいくつかあったし。
 
 
*-----------------*
 
そんな思いにふけっていると、男友達が突然しゃべり出した。
「そっかぁ〜。麻瑚は今、愛されてるんだ」
(苦笑) 射精を終え、どうやら男友達には現実が戻ってきてしまったようだ。
 
「愛されてる……うーん」
言葉を濁し、苦笑いする私。
「でも、いろいろ難しいよ。年齢差とか、制約とか、距離とか。
 ここまで続いていることすら、私は奇跡だと思うもん」
 
男友達が望んでいたことは解る。
でもね。一旦別れた日。
男友達は東京にあるものと過去全てを断ち切って、新天地に向かいたいという雰囲気を醸し出していたのだ。
それを感じ取りながら、いつ連絡がくるか分からないツレを、
その時の位置のママ・その時の気持ちのママで、
東京でじっと大人しくなんて待っていられない。
そんな都合良く無いよ、私(涙)
 
私は上半身を起こし、男友達の顔に両手をかけて揺さぶりながら笑顔で言った。
「だって……あの日、私を見捨てたでしょ〜!(笑)」
「だって、仕方ないだろ。東京で仕事見つからなかったし!」
 
違う、違うぅ〜。
距離の問題じゃないのよ。心の距離の問題。
それにあの日、私は自分の身体のことで本当に辛くて、男友達に少しすがりたかったのだ。
sexして欲しいなんて言わない。
なだめるようにキスしたり、抱きしめてくれたり、
ううん、少し手を握ってくれるだけでも……して欲しかった。ふれあいたかった。
それを全て拒否していたんだよね。
もちろんそれはイジワルじゃなくって、男友達は自分のことでいっぱいで私のことまで頭が回らなかったということもある。
男友達は女のそういいう甘えが苦手だって事も知ってる。
だから私は……。
 
……って、ちゃんとその場で説明すればヨカッタのに、私はまた口をつぐんでしまった。
上手く伝えられないと思ったから。
 
とりあえずそこで二人、少し苦くしょっぱく、笑った。

 
その後、何回かの「愛されてるんだよな」攻撃に負けず、
私が常に「うーん」と悩み回答を濁すのを見て、男友達が笑った。
「なんで、いつもその質問の時には自信がなくなるんだよ!(笑)」
 
あのね、だって私知ってるんだもん……少し苦しみながら伝えた(泣)
 
「恋愛じゃないから……愛されてはいないんだもん。
 ……でもね、凄く大切にされてる。それは解るし、嬉しい」
「そうか……」
「それにね、私、ご主人様の前では平気で泣くの。嬉しいときも悲しいときも」
「それって、オレが知らない麻瑚の一面だよな」
「……泣いて欲しかった?」
「うん……」
 でもそれは、泣く私を見ているご主人様がちょっと羨ましいというだけだよね。
 そこで男友達から本音がポロリ。
「だけど……泣かれたらどうしていいか分からないから、困ったかも。
 やっぱり泣かれない方がいいかな」
 
ああ、こういう事を私たち話してなかったよね(涙)
私は、男友達の性格を知るごとに、この関係が壊れるのが怖くて自分のことを話さず、
ツッこみたい事も我慢していた。
自分のことをもっと理解してほしかったのに、私は「女な部分」を隠し、
男友達に合わせていたのだ。
 
ご主人様とはいろいろな事を話し合っている……そんな話をポツリポツリとした。
 
「でも、大切に思ってくれる男が出来ると言うことは、いいことだよ」
 うーん(苦笑)
 男友達は私に言ってると言うより、自分に言い聞かせているようにしか聞こえない。
「あの……本当にそう思ってる?」
「だって普通は『良いこと』だろ?」
「普通は? ね、無理してる?
 もしかして、(私にご主人様が出来て)ちょっとは寂しいと思ってる?」
「そりゃ、そうだろ……」
「わーいー、嬉しい! 
 だって、そういう(嫉妬めいた)こと、一度も言ってくれなかったじゃない(笑)」
「(苦笑)
 でも、ちょっと解ってたよ。麻瑚はなんか変わったな、新しい男が居るんだろうなって」
 少し寂しそうに言う男友達に、脇からギュッとしがみつく。
 ……やっぱりばれてたのね(苦笑)
 でもね、私は解ってるのだ。
 あなただって……たとえ私が待っていたとしても、私を選んではくれない。
 私以上に束縛されることを嫌う。女の部分があまりに見えると、面倒臭くなるって。
 だって。男友達は「自分が一番大好き」なのだから。
 
 
こうやって長々と書くとすんごい時間みたいだけど、
ホテルに居た時間は1時間くらいだったりして(笑)
 
帰り支度をしてホテルを出ると、
男友達は上野駅で、新幹線を1本遅らせ、最終で帰る手続きを済ませた。
(というか部屋に入った瞬間、「次の最終で帰る」宣言してたんだけどね)
 
私は「遅くなるからいいよ」という男友達の言葉を振り切り、
「私は都内移動だもーん。それにまだ遅くないし」と自分の意思を貫いて
東京駅まで一緒に行き、改札で見送った。
 
 
翌朝メールチェックをしたら
「今日はありがとう。久しぶりに元気な顔を見ることができてほっとしました」
と、帰宅報告&お礼メールが深夜に届いていた。
それから数回、メールをやりとり。
私は今まで言えなかったことを、口では上手く説明できないことを、文字にして送った。
 
「××さんとは、一生友達です。
 お互いに別のパートナーが出来ても、sexをしなくなっても、
 きっとずっと、死ぬまで友達だと思います。
 でね、年を取ったら、
 二人で近況を語ったり、くだらない話をしながら縁側でお茶を飲むの。
 そんな気がするけど……どう?」
という私の気持ちに対し、
「その言葉、凄く嬉しかった」とあった。ほか、もろもろ。以下略。
 
今まで話せなかった心の言葉も、
これから私たちは話し合っていけるんだろうな。
そしてずっと、
ずるずると「恋人とも友達ともつかない、不思議な関係」を続けるんだろうな。
それはご主人様にも誰にも立ち入れない、二人がこの年月を費やして築いてきた
関係なんだろうね。
 
 
でももう一つ、解ってしまったこともあった。
今私の前に、二人の手が差し出されたら、
私は迷わず、大きな手をつかむだろうということ。
その手に私は、
「恋愛の『愛情』でなくていいから、これからも私に奴隷への愛情をもっていて欲しい」
と心から願いながら。
 
          《 2004.01.31 13:52 記》




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