『スウィート・バイエル』 モクジ | 今ヨリ、カコへ | 今ヨリ、ミライヘ
1月のシリアス日記、最終回です。 成人の日にそんなことがあって。 身勝手だけど、私はご主人様に無性に会いたくてたまらなかった。 それは、 男友達と立ったまま抱き合ったときも、横に寝たときも、ずっと感じていた違和感。 今、私が抱き合ってしっくり来るのは、横に並んでしっくり来るのは、 そして私が安堵できるのは、ご主人様の身体なのだ。 最初は大きさのギャップに(笑)ちょっととまどったけれど、 今はもうご主人様の身体に合うようになってる、私の小さな身体と心なのだ。 次の逢瀬は決まっていた。 それは……1月17日。そう、全国各地で「大雪」なんて予報がでていた週末(苦笑) オマケに「1月は多忙麻瑚チン」は、翌18日の昼間に、予定が入っていた(爆) 私のことを知り、18日の予定に一緒に出かける友達からは、 「お願い、麻瑚ちゃん! 帰ってこられなくて18日に欠席なんてことになったら大変だから、やめて〜!」 とさんざん止められました(笑) 私も不安だったわ〜(苦笑) でもご主人様の「まあ、大丈夫であろ」の言葉で、決行。 予報によると午後から大雪だってことで、 駅から家まで徒歩帰宅の可能性も考え、重装備。 逢瀬バッグは大きなリュックに変更、服装もご主人様の許可を得てストレッチジーンズ。 (注:逢瀬には「絶対スカートで来るように」と義務づけられている、 麻瑚ちんでございます) でもさすがにこの恰好じゃ申し訳ないと思い、最終手段のコスプレ衣装をリュックに詰める。 手にはジャンプ傘、靴は簡易ながらも雪用の靴。さあこい、大雪!(笑) 念のため、逢瀬の場所はいつもより電車で更に20分位先に変更。 外気は寒いが、まだ雪の気配はない。 初めて降り立つ、駅のホーム。 改札を出ると、既にご主人様の車が停まっていた。 車に乗り込む私の重装備ぶりを見て、まず一笑(ふんっ!) 「東京はもう雪か?」 「まだですっ! でもきっと、帰宅する頃は大雪だもん!」 「そうだよなぁ〜。麻瑚ンちのほうは、大雪に違いない」 「ウチは都会だもん。 気象庁発表・大手町の積雪量より確実に5cm違かったりするけど、 ウチは都会だもん!」 とまあ、恒例の会話をしながら車は進む。 初めての街なので、ホテルが立ち並ぶ場所はわかっても、 どこがいいかはさすがのご主人様も知らないらしい。 「ここでいいか」と選び入ったラブホは……実は失敗だったのだった。 だって、フリータイム制じゃなかったんだもーん。 ご主人様のラブホ選択ミスを、後でさんざんなじってあげたわ(笑) 部屋に入って、まずは着替え。 どこで着替えようかと迷っていたら、久々に「目の前で着替えな」と言われてしまった。 「ええ〜。やだ……」という私の抵抗も空しく、 オープンな洗面所の前に椅子を持ってきて座るご主人様。 「でも目の前で着替えたら、何かすぐ解ってしまうから、面白く無いと思うけれど」 「いいよ」 「でも〜」 「いいから、さっさと着替えろ!(笑)」 私は夜中に準備したとある制服をリュックから出して、着る。 ジャージ素材のブラウスを着たとたん「解った!」と笑うご主人様。 解るでしょう、そりゃねぇ、そこのロゴがチラシ柄になってるんだもん。 着替え終わると、ご主人様は笑いながら「来な」と私を呼ぶ。 数歩歩き、ご主人様の前に立つと……二人、吹き出して下向きながら笑う。 「でも、こんなだったかぁ〜?」 「私の時代はこうだったんですっ! それにこれはカウンターにいる人じゃなくて、フロアサービスの人の服。 一応、ちょっと上まで昇格したんですよ」 「普通、これって貰えるのか?」 「ううん。丁度、制服入れ替え時期に辞めたんで、たまたま貰えたの」 そう、それは……リアル「マクドナルド制服」だったのでした(笑) ブラウスとスカーフは新品だけど(余ってたから)、 ベストとスカートは本当に私が着て、働いていた制服。故に使用感アリ。 ご主人様は「写真、撮るかぁ〜」と笑いながら言う。 「そんな『とりあえず撮っとくか』みたいに言われながら、 写真なんて撮られたくないやい!」 などと、いつも通り憎まれ口をたたく私。さすが、おてんば奴隷である(笑) 多分そこで、数枚写真を撮ったと思う〜。 液晶画面を見ながら、ご主人様がクスクス笑ってた記憶有り。 そして、いつも通り最初の命令が下る。 「舐めな」 せっかくのコスプレですからね、それも自前の制服ですからね。楽しまなきゃ(笑) 私はニッコリ笑うと、営業用の声で 「いらっしゃいませ〜♪ 今日はフェラチオでよろしいですか? では失礼いたしまーす」 そう言って跪いた。ご主人様は笑いながらベルトを外す。 続いて私がジーンズのボタン外し、ジッパーを下ろすと……あら?(笑) 「お客様、既にお元気になられていらっしゃるじゃないですか? あれぇ〜? なんだかんだといいつつ、私のマックお姉さん姿に欲情されたんじゃないですか? ああ〜、それともあれですか? 後ろのAVの音声でお元気になられたんで?」 (その日は珍しく、入室したときに流れていたAVの画面がそのままになってた) 「麻瑚〜! もういいから、さっさと舐めろ!(ご主人様大爆笑)」 色気無くてごめんなさい〜。 世の主従関係のみなさん、ごめんなさい〜。 でも……こういうお笑いから入るパターン、私とご主人様の場合、意外と多いのだ。 ほらだって、「お笑い主従関係」だもんね。 私は、ご主人様のウケをとってナンボの奴隷ですから(笑) 「失礼しまーす」と言い、ご主人様のおチンチンをぺろっと舐めた後、パクリ。 ここでも私は何か言ったような…… 「ご主人様ぁ、このポテト、長くて大きくて食べ切れませ〜ん。 ちょっとしょっぱいですし〜」 とか、そんな、くだらないことだったような覚えが(苦笑) ご主人様は、「ホントにもう、コイツは! そのうるさい口をふさいでやる!」 と言わんばかりの勢いで、 笑いながら「奥までしゃぶってろ!(笑)」と私の頭を押さえつけた。 ……これって、お笑いイラマチオ? それをきっかけに、そこからは真面目にご奉仕させていただきました。 ゆっくりと丹念に舐め、徐々に深くくわえ込んだところで、奉仕終了。 「もういいよ。立ちな」 ご主人様に促され、ゆっくりと立ち上がると、スカートの中に手が滑り込む。 お尻を抱え込むように撫でながら、柔らかな部分にも手が触れる。 指先でゆっくりとさすりながら私の表情を見つめて、「濡れてきた」と。 「濡れてません」 「湿ってるぞ」 「もともと、湿り気のある場所ですから、違います」 「じゃあ、パンティ脱いでみな」 言われるがまま、ストッキングとブルーのショーツを脱ぐ。 と、ここで一瞬正気に(笑) ご主人様の手の届くところに置くと、絶対に「濡れ度チェック」をされ、 笑われてしまうのだ。あれはすっごく恥ずかしい! それは避けたい一心で、離れた場所にあるソファの方へ早足で歩き、 ショーツを置いて元の位置へ戻る。 「なんであっちに置くんだよ」 「ご主人様が……パンツ見るからっ!」 「麻瑚が勝手に濡らすからだろ」 「だから濡れてませんってば!」 ご主人様はニヤリと笑うと、私のスカートの中に再度手を忍ばせてきた。 そして指を亀裂に添える。 「麻瑚、これは何?」 「……」 クリトリスの付近が指先で弄ばれる。 時々、指先にぬめりを絡めながら、どんどん滑らかに弄ばれていく。 その間もご主人様はずっと私の顔を見つめているのだ。 私は声を出さぬよう、表情を変えぬようにと頑張って耐える。 でも「根くらべ」は、ご主人様の卑怯な手段で幕を下ろした。 「あ……」 濡れを確認すると、進入した指先はそのままヒダの中へと進んでいく。 「あ……だ……め」 「ん?」 挿入された指が、ゆっくりと出入りする。 「ご主人様、ず……る……」 「なんだ?」 「ずるい……あ……あっ!」 指先が軽く曲げられ、私のポイントを突く。 「そこ、ダメです……あ……ダメ……」 涙目でご主人様を見つめ続けながら、徐々に喘ぎ声を上げていく自分が、 とっても情けない。 なのに、目に映るご主人様の顔は、心なしか楽しそうに笑っている。酷い。 私は負けを認め、目を伏せた。 立っているのが少し辛くて、そしてもっとして欲しくて、 スカートに潜り込むご主人様の腕を、両手で掴む。 「麻瑚、自分で腰振ってるぞ」 「だって……だって……あ……」 と、挿入されていた指が抜かれ、ご主人様の腕が離れた。 「麻瑚、お願いしな」 えっとぉ。何を、どこまで、お願いしたらいいのかな? ピンク色に染まりはじめた麻瑚脳では、 ご主人様がどこまでのお願いを要求しているか、ちょっと判断つかなかったのだ(苦笑) 「ご主人様。あの……何て、お願いしたらいいのですか?」 「……『ベッドで、挿れて下さい』……とか?」 「はい」 「……自分で考えろ」 ちょっと冷たく厳しい口調だった(苦笑) 私はご主人様に言われた言葉を反芻するように、ゆっくり途切れ途切れに伝えた。 「ご主人様。ベッドで、麻瑚に、挿れて、下さい」 そして一拍おいてから、ご主人様の首に手を回し言った。 「ベッドで、麻瑚を犯して下さい。……お願い。ご主人様に犯されたいの」 更に、ご主人様の首に柔らかくしがみつきながら、感情を込めて耳元で囁く。 「何でもします……ご主人様に、メチャクチャにされたいの」 どうされてもいい、どうなってもいい。 生理直前で欲情していたのか、先日のことがあってなのか、 困ったことにその時の私は、 心の底から『ご主人様に、被虐的に犯されたい』と切望してしまっていたのだ。 ご主人様はそっと私を引き離すと、そのまま激しくご褒美のキスをしてくれた。 (長くなっちゃったので、続く) 《 2004.02.02 4:58 記》 --***--
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