『スウィート・バイエル』 モクジ | 今ヨリ、カコへ | 今ヨリ、ミライヘ
1月4日。 やっと私はお正月休み。 その日、帰省中のご主人様と初デートすることになった。 最初は夕方に逢って「飲みデート」だけの予定だったのだが、2日の退社間際の時間に、いきなり携帯にメールが届く。 「昼間から逢えるか?」 その日は、昼間は一人で念願の「七福神巡り(笑)」をしつつ、 これから書きたい小説のロケハンをしようと思ってたのだけれど。 まぁ、ロケハンは別の日でも出来るし、七福神巡りは来年でも良いし←そう思って既に3年目突入(笑) 「特に予定入れてないので大丈夫です」とメールを返すと、 「じゃあ14時に、○○○で(笑)」 ……うぉぉい、そこでの待ち合わせって、 思いっきり「姫はじめするぞ!」って気合い十分な場所じゃないですか! いや、まあ、私も嫌いじゃないですけどね、どちらかというと好きですけどね、だから嬉しいですけどね、お誘いは(苦笑) 『姫はじめ』については…… 初めてチャレンジしたことがあったけど、また別に書くのでここでは省略。 まぁ、初調教・姫はじめ、そして「初笑い」も済ませたって感じかな(笑) 私は家を出る数十分前まで、レイアウトだの印刷だのとばたばたやってた年賀状を鞄に入れて、忘れずに持って行く。 メッセージを書く時間なし。 んまぁそれは、逢ってからの状況で言葉を選んで書けばいいし、と。 ちなみに今年、谷藤家では突然の喪中事件があり(事件というか、身内が12月に急逝というか)、父母が喪に服すことになってしまった。 まぁ、私は免除で良いだろうと言うことになったのだが……問題は、年賀状。 100枚購入した年賀状。友達に30枚買い上げてもらったが、それでもあまりまくり(苦笑) ということで、ご主人様にも「今年の年賀状」で余裕の印刷(笑) さて。ラブホに入ってすぐだったかな? まず、ご主人様が「はい」と、私に手渡してくださった。 その年賀状を手に、「あ、ちゃんと年賀状に印刷して下さったんですね」と感動して言ったら…… 「これさ、いや、悪いとは思ったんだけど」 と、年賀状をひっくりかえす。 「……平成十一年」 笑いながらもすまなそうに言うご主人様。 「もう年賀状なかったんだよ、悪いと思ったんだけど(笑) ちゃんとプリンタ持参で帰ってきて印刷したんだぞ」 はいはい(笑) と笑っていたら、 「ちゃんと本名だし」 そこに書かれていたのは、ご主人様の苗字だった。 実は私、ご主人様の本名を知らなかったのだ。 ご主人様の住んでいるだいたいの場所、おおよその勤務先などは既になんとなく知っているのに、名前だけは全く知らず。 なにげに尋ねても絶対言わなかったし、某所で予約するときも絶対に言わず、私の名前で予約を入れたぐらいだった。 それ故に私は、「名前はひとつの境界線。現実と主従関係を分ける部分」だと理解し、二度と名前に関しては尋ねなかった。 しかし。 つい先日、私に渡す年賀状を印刷したということは、印刷前にもう一度デザインを修正することだってできる。 名前を外すことも出来るのに、そのままだった……ということに、ビックリしてしまった。 ビックリしたけど……普通にきゃらきゃらその後もお話してたけどね(笑) まぁ、ご主人様に尋ねたら 「名前を消したらせっかくのデザインが崩れるから、あえてそのままだった」 って言いそうだけど(笑) でも私は、ご主人様からお年玉をもらったみたいに嬉しかったよん。 で、年賀状の話にもどると。 (その日は、休憩三時間中ずっとことあるごとに年賀状ネタで盛り上がってた) 中盤の休憩中、あまりにご主人様が私をからかうので 「もういいですよ、ふんだ!」といいつつ、私は鞄から年賀状とペンを出し、 『ああどうせ 私はどうせ そんなもん。今年も4649!麻瑚』 と書き殴ってご主人様に手渡し(笑) ご主人様に「『どうせ』がかぶってるぞ」と指摘され「だって、思いつかなか……ああ!『私は所詮』がよかったわ!」とか言ったりとか。 ご主人様からさっき受け取った年賀状には、直筆メッセージは無かった。 それじゃ、やっぱりつまんない〜。 ペンと、さっき頂いた年賀状をご主人様に突き返し 「ご主人様もなんか書いて!(笑)」と、新春初ワガママ。 「ん〜、じゃあ……」とご主人様が書いた一言は んまぁ〜、年賀状デザインにそぐわない、すんばらしーいヒトコト(爆) ま、ネタ的にはちゃんと繋がりあるんだけど、これは二人の秘密なので以下略。 それを受け取った私。 「わーいありがとうございます(棒読み) これ、机の横にあるコルクボードに貼っておきますね(ニヤリ)」 ご主人様は笑ってた……ということはOKと理解し、ホントにコルクボードに貼ってたりして。 いやぁ、こういうとき「裏職業・官能作家のたまご、家族バレ済」っていいね(笑) 見られても「またか」ぐらいにしか思われないもんね、はっはっは。 私の年賀状。今年は時間がなくて、ちゃんと作り込めなかったんだけど(涙) 私の年賀状を初めて見たご主人様は、「面白いなぁ」としみじみ言いつつ、ちゃんと読んでくれました。えかったえかった。 (私の年賀状は、ちょっと特殊である。ネタというか。年賀状っぽくないのだ) --- 「初デート」ネタは、まだ続く --- 《 2004.01.08 03:52 記》 --***--
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