『スウィート・バイエル』 モクジ | 今ヨリ、カコへ | 今ヨリ、ミライヘ
主従関係に於いて、 奴隷って「どこまで主にさらけ出したらいいか」ということに悩むと思うのですが、どうでしょうか? そりゃ「主に何もかもさらけ出すのが奴隷、それを主は受け止める」 というのが暗黙の了解とは思うけど。 全てをさらけ出すというのは、凄く勇気がいることであり、 なおかつ戻れない道だと思うのだ。 「理解してもらいたいけれど、全てをさらけ出したら、捨てられたら立ち直れなくなる」 そんな怖さがつきまとってしまうし、かといってさらけ出せないのも悲しいし ……って、答えのでない堂々巡りを繰り返してウジウジ悩んでしまう。 せっぱ詰まった12月、私はそんな思いだった〜。 あることについて(ご主人様は全く関係ないこと)、ご主人様にさんざん愚痴を書いていた。思いっきり吐き出していた。 そしてある日、ふと我に返ったのだ。 こんなことご主人様に書いて、一生懸命説明して、一体何になるのだろう? ただご主人様に、迷惑かけてるだけじゃん。 日々愚痴を言っていたことを詫びた。 ご主人様は怒るどころか、「麻瑚には吐き出すことが必要だったのだ。私には聞くことしか出来ないが、気にせずに吐き出せ」と言われ、 そしてそれから、理解についての話が進む。 だけどやっぱり私は行き過ぎてる気がする。そう思って 「ご主人様に、『奴隷としての麻瑚』以外の部分について 理解を望むことは、どうなのでしょう? 間違っているような気がします」 とメールに書いたら、 「理解されたいと思うのはおかしなことか?」 というようなお返事を頂いた。 でも……と。 「でも、それをしてしまうと、私はご主人様に飼われなくなったとき、立ち直れなくなります。一人で歩けなくなります」 それにご主人様はひとこと、「わかった」と。 うん、そうだけど。その言葉を望んでたけど、だけど…… そのままの感情を、ちょっとおちゃらけて書いた。 「でも素直に『わかった』と言われてしまうと、それはそれで悲しかったりして(苦笑)」 ご主人様のお返事は、 「これがメールの怖いところである。あの言葉は悩んで書いたのだ」だった。 そっかぁ(涙) と少しホッとする自分も居たけど、 あのさぁ〜、ご主人様さぁ〜、 迷ったときには「……わかった」みたいに、 せめて「……」を使ってよ! と思ったけど、さすがにそれは言わなんだ(笑) 「理解」についてのお話は、続く(笑) 《 2004.01.08 02:42 記》 --***--
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