『スウィート・バイエル』
モクジ | 今ヨリ、カコへ | 今ヨリ、ミライヘ
2003年07月12日(土) |
裏日記より移転 「半夏生」 |
心身ともに弱っていて、心に免疫力がなくなっていたところに、入り込んできたいくつかの菌。 それは大気中に、そして誰にも潜むもの。私はそれを振り払い、追いやっていたと思っていたが……どうやら弱っていた私は、徐々に徐々にその菌に侵されてしまったらしい。 傷を治す力のない私。菌は傷ついて弱った場所を攻撃する。傷は膿む。 どろどろとした膿は、私の心の奥深くに普段は眠らせていた感情を呼び起こし、不安を生む。
不安が何なのか、どうして何をもってそう感じているのか、自分でもよくわからない。 わからないまま、私の心は……「ご主人様拒否」という方向に向いてしまった。 普段の私・奴隷の私、両方のモードでご主人様宛のメールが一切書けなくなってしまった。 メールだけではなく。ライコスの日記も書けない。このままでは、コラムも、とあるお仕事もダメだろうと思う。自分の感情が絡むところのものが、上手く書けないのだ。 ご主人様は何も悪くない、私が勝手に何かにおびえているだけ。
ご主人様は私がいろんな感情を吐き出すことを、静かに受け止めてくれる。呆れても、怒りはしない、そして答えや提案をくれる。 それが分かっているのに、今私は考えるばかりで文字にできない。
「19〜21日の間に会えないか?」 という連絡がきたが、それを読んですぐにお返事を書くだけのことすら、出来なかった。 でも予定は早く伝えなくてはいけない。ご主人様は私からの連絡を待って、その日をあけて下さっている。 書けたのはたった一行。「そのころはもうお会いできません。ごめんなさい」
いつものメールのように、「ご主人様へ、こんばんは麻瑚です」という挨拶文も、最後につける署名もなにもないまま、タイトルすらついていないメール。 ご主人様は、私の状態が何かおかしいことに気づいている。 私の中途半端でぶっきらぼうなメールにも、きちんと、優しい言葉でお返事を下さった。
なんとかしなきゃ、なんとか……現状だけでも伝え、メールを書けないと言うことにお許しを頂かないと。 何度も何度もメールを書こうと努力する。でも1行書いては消し、何とか数行書いてもメールごと削除してしまう。
自分でもよく分かっていない事を伝えるのは難しい。 こうなったと思われることを最初から書いていくと、非常に長い文章になる。そして……それは単なる愚痴になりそうな気がする。
メールを書こうとするたびに、涙があふれた。 私、普段はそんなに泣かない。なのに最近はどう? 一人でしょっちゅう涙ぐんでいる。 なんとかご主人様に、メールが書けない事を伝えた。 ご主人様は何も悪くなく、私にも「たぶんこれだろう」ということはあっても、何が一番の原因なのかはよくわからない、と。
「とても疲れているから、たくさん眠って……体力を取り戻し、元気になります。元気になれば治ると思うから」と、最後に。
書き終わってから……おぼろげながら、私は「これに怯えているのでは」ということに気づいた。 なんとなく気づいたけれど、でもそれをはっきり分からせようとはしない。 心の負担が大きくなるだけだから。
ご主人様とお話がしたいし、下らないことでまた笑いたいし、そして今この辛い状態を助けて欲しくて、心はご主人様を求めてる。 でも、それを私はあえて拒否するどころか、もうご主人様と会うことすらやめようとしている。 ご主人様はこの原因に何も関係ないというのに。いいとばっちりである(笑)
「甘えない、今こんなことで甘えちゃいけない」 その裏返しだと思うんだけどね、ご主人様拒否は。永遠に甘えられることじゃないんだから。それに泣きゃいいってもんじゃない。
少しだけ心の窓を閉ざそうと思った。 ううん、閉ざすと言うより、スリガラスに変えるというほうが近いかも。 元気になるまで。とにかく今夜は沢山眠ろう。 少しずつ、怒らずに笑うようにしようっと。
*-----------------*
ライコスの日記が全く書けないので、 その理由にこの日記をupしようと思ったんだけど……「登録」をクリックする直前に、はたと気づいた。
そうだよ、この日記、アクセスログによると…… まだ、私に「あなたのような人は大嫌いだ」とメールをよこし、 自分の日記に私のこと、そんな病気で!とつらつら書いていた人の日記からの アクセスがあるのだ! こんな弱気日記をupしたら、また何を言われるかわからないので、こちら@diaryに残しておこうっと。 愚痴は言わないにこしたことないんだけど、どこかで文字にしてはき出しておかないと、治りづらいし。早く治して、書き仕事進めないといけないから。 家のPCからはなかなか書けないので、環境を変えてチャレンジ。 スタバでシグマリオンで、ちょっと涙ぐみながら書いてしまった。ははは、情けない。
|