『スウィート・バイエル』 モクジ | 今ヨリ、カコへ | 今ヨリ、ミライヘ
私の日記、何カ所目かの移転先……「LYCOS」で日記を書き始めたのは02年8月の。 その時一緒に7月分の日記も、これまたとある日記場所から転記したり、新たに書き足したりしたのだけれど。 昨年の七夕の日記は、男友達のことを書いていた。もう来年の七夕には、彼のことは書かないだろうと予感しながら…… 本当に、彼のことは書かない結果となったが、まさか他の男性のことを書くとは思いもしなかったわん。それも、主従関係のこととは(苦笑) 人生どうなるか、分からないものである。 そしてまさか、同じ頃に膀胱炎になるとも……(苦笑×2) 以下、書きたかったのだけれど、なかなか文章を書く状態になれなくて、保留にしてあったことを。 おうちじゃ書けなくて、病院帰りの平日のスタバで、それもちょっと涙ぐみながら書いた文章だったりして。 コラムに書こうか、日記に書こうか悩んだけれど……ひとまずこちらに。 (たぶん後でもっとまとめて、コラムに掲載すると思うけど) ★--------------------------------------------------★ 久々に、裏葉月さんのサイトにアクセスし、読んでいなかった日記を一気に読む。 「信頼」ということについて書かれた日記に、「私もそう思うー」と一人頷く。 関係は人それぞれだから、全ての方々に当てはまるとは思わないけれど、基本的に「奴隷だから、ご主人様に言えない」ということは、私もないと思う。 奴隷だからこそ、普通の恋愛ではなかなか相手に言えない恋愛の不安も、ご主人様に言える・尋ねられるのでは? そしてそれに対して、ご主人様も真剣に答えて下さる……と。 主従関係は、そうやってよりよい関係を築いていくものだと私は認識しているけれど、実際はどうなのだろう?? 私は、「奴隷だからって、何もかもご主人様に従い、ぐっとこらえて……なんてことをするのは、間違いだ」と思い、ご主人様に接している。 ご主人様もそれを許して下さっている。 きっと麻瑚は、首輪をつけたまま、放し飼いされているんだろうね。そしてあまり遠くへ行ったり、悪いことをしているのが見つかると、ぐっと、見えないリードを引っ張られて、怒られる。 そんな感じかもしれない。 でも、何でもご主人様に言えばいい、ってものでもないと思う。 奴隷が、賢くない・自信のないご主人様を欲しくないのと同様、ご主人様だってバカな奴隷は飼いたくないのである。 この場合のバカは、学力の方ではなく、社会生活や学習能力といった面に向けられると思う。会社で仕事を覚えていくのと一緒というか…… つまり、同じ間違いをさんざん犯し、同じ質問ばかりをするバカ奴隷はいらないということ(苦笑) 難しい漢字が読めなくても、一般常識的な事を知らなくても、 言葉の用法を間違えたりメールで誤字したりしていても、 ヨーロッパの国名が全部言えなかったりしても(←そりゃ私だ、笑) ご主人様が教育して下さることを、きちんと飲み込んでいけば良い訳である。 しかし、それが難しかったりするのだけれど(苦笑) 下着姿のまま押し倒され、前戯もそこそこに犯された、ある日の逢瀬。 理性をなくしそうなほどに喘ぐ私に覆い被さるようにしていた、ご主人様の身体が離れる。 「麻瑚、後ろを向いて」 そう言われた瞬間、私は快楽から「素」に戻り、ご主人様の言葉を拒んでしまった。 だって、まだお風呂に入ってもいない。もしここで、アナルにキスなんてことされたら……嫌だ。 「……嫌です」 「なんで?」 ご主人様は、私がお風呂に入る前はそういうことを拒むのを知っている。だから、困る私を面白がって、わざとキスしたりするのだ。 「だって……お風呂に入る前に、お尻にされたりとか……」 「しないよ」 「しますもん」 「しないよ」 「……本当ですか?」 「うん……麻瑚は私が信じられないのか?」 困った、どうしよう。 ご主人様は本気で言っているのか、私をからかっているのか。 Yes,No, どちらで答えたらいいのか、読めない。 なんとなく……「Yes(信じられない)」って答えさせようとしているのかな? そう感じて 「はい……」 と、答えてしまった私。 ご主人様は一呼吸おいてから 「本当にしないよ。体位を変えてバックから挿入するだけだ、後ろを向きなさい」 私はしぶしぶ後ろを向き、言われるがまま四つん這いになる。 ご主人様が後ろから深く入ってきた。何回か動いた所で深く前屈みになり、私の耳元で囁く。 「麻瑚、次にまた『信用できない』と言ったら、全て終わりだ。そういう言葉だからな」 このところ聞くことのなかった、真剣で低く冷たい口調だった。 息絶え絶えに「はい」としか答えられなかったけれど、ぞくっと怖さを感じたのと同時に、怒られたことが私は非常に嬉しかった。 結局。 私は言葉で試されていたのだろう。 しかしずるい。セックスの最中に、そういうシチュエーションでそういうことを尋ねられたら、つい「はい」って言っちゃうってば(泣) その後のメールのやりとりで、「信用」という言葉の大切さを教えられる。 ご主人様曰く、こういった関係でプレイをしている以上、責める側をある程度信用してもらなわいとダメだと思うとのこと。 確かにそれは言える。カラダに必要以上の危害を及ぼさない、生命の危険は無いって分かっていないと、やっぱり怖くて身を預けられないし。 私は主従関係についての知識は皆無なので、ルールや大切な言葉がわからない。故にこういった間違いをこれからも犯すことは考えられる。 ご主人様に何も知らなくてごめんなさい、勉強しますというと、 「麻瑚が自分で勉強することはない。それは私が教えていくことだ。それに主従関係について世間一般の決まり事でも、私が不必要だと思うことは、麻瑚には必要ない」と。 そして、私が間違うことについて、ご主人様は「とがめない」ということだけれど、でも…… 「教えるのは、1回だけだからな(笑)」 思わず焦って「私、物覚え悪いんです。2回……せめて2回まで!」とセコいお願いをしてしまったわん(笑) 前回の叱られた時の事を尋ねたら、 「本当はあの時、私はソファに戻ろうかとも思ったのだが、その後の展開が難しそうだったのでやめた。ベッドとソファの間に、テーブルがなければよかったのだが」 というお返事が。 え……ご、ご主人様。お仕置きになにをするつもりで?(汗) それに対して、 「ソファで何を?? ああ……怖いので、そのことはもう考えないでおきます」 と書いたら、さらにお返事で「(謎笑)」とあった。 えーん。結局は、ご主人様に弄ばれてるだけってことなのね……(涙) でも、ご主人様が私に、私がご主人様に、信頼や信用……つまり「信じる」という字がつくことがひとつでも出来なくなったら、その時は相手の感情関係なく「全て終わる」ということは間違いないのだろう。 「信じる」為にも、不安なことは尋ねてゆく。どうしても嫌なことは、相手に伝える。 そうやって、1日でも長く、この制約ある関係が続けられればいいな、と思う今日この頃でありました。
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