『スウィート・バイエル』 モクジ | 今ヨリ、カコへ | 今ヨリ、ミライヘ
バタバタしてます。めっちゃ、バタバタしてます。 先週末に膀胱炎ダウン。ちょっと良くなった火曜日頃に、少し無理をしてしまって、睡眠不足。 そしたらもー、そのあとから夜が起きていられない。 しゃーないので一旦寝て、朝早く起きてシャワーとお風呂を済ませようと思って朝5時に目覚ましをかけたのに…… 気が付くと、普段起きなきゃいけない時刻をとうにすぎてる!(泣) 木曜はなんとか間に合ったけど、金曜日はギリギリで遅刻。 そして今日は、逢瀬の電車に乗り遅れる所だった……あぶなかった。 ご主人様に渡さなきゃイケナイものとかは用意して寝たんだけど、私の支度が全く整ってない! もー、大あわてでシャワー浴びて、荷物ギューギュー詰め込んで、行きましたわ。なんとか無事到着して、ひと安心。 駅到着。 小さなロータリー。ご主人様の車は見あたらない。 いつもご主人様が先に到着しているので、ゆっくりみた事なんてなかったから……ぼんやり、でもまじまじと駅前付近を見る。 ふーん、ここってそうだったんだ。へぇ〜。 でもまた、この駅に来ることはあるのだろうか…… そんなことを思って、徐々にもわーっと暑くなってくる気候の中、 古いベンチに座っていると……5分位して、ロータリーに向かって不安そうな視線を送りながら、ご主人様がやってきた。 私の姿を探している。そう感じ、立ち上がり、荷物を持って道側へ行く。 この駅が近づくにつれて下がっていた、私のテンション。いつも通り明るくしなきゃ……でも、出来るかな? と少し不安になっていた。 「おはよーございます」そう言って車に乗り込むと、「待った?」と。 「ううん、少しだけ」……遅刻魔の私は、待たせることも多いが(笑)待つことにも慣れてるし、遅刻魔ゆえに、待たせる側の焦りは分かるし。 でもぼーっとしちゃってたから、テンションがなかなかあがらない。私から喋りかけられない。 いつもの道。踏切にさしかかったところで、ご主人様が口を開く。 「で、入院はいつからなの?」 「ん、月曜」 「……ぷっ!(吹き出し苦笑) ええー! (えっちして)大丈夫なの? 体調は?」 「はははっ(笑)、大丈夫〜」 そこから、ぽつりぽつりとしゃべり始める。 私が「車窓から、『焼きそば・ポテトフライ専門店』という看板を見た。すごく気になる〜。専門店っていうほど、何かこだわりはあるのだろうか?」 と言ったことから、話がもりあがってくる。 よかった、いつものテンションに戻れた(笑) 程なくして、ホテルに到着。 ビスチェを来て写真を撮った部屋がひとまず空いていたので、「一度入ったところだけど、いっか」と入る。(このラブホ、けっこう人気なのだ。フリータイム開始してほんのちょっとしてから行っても、もう空いている部屋に限りがあるのだ) 部屋に入り、荷物をおいたところで「おいで」と呼ばれ……抱きしめられる。キスをされる。 きっと、 ある時期、私の態度がおかしかったのと(ご主人様を心で拒否していたとき)、先日のメールのせいだと思うけど……ご主人様が、とても優しい。 メールに書いたことは、 ご主人様が言うあることに対し、私がやんわりと拒否し続けていたその理由というか……この春から私がずっとひきずっていた、重く心に感じていた事柄というか。 数年、いや、少なくとも今年いっぱいはどこにも書かず、誰にも言わずにおこうと思ったことを、そしてお医者さんに言われていた「大丈夫だと思いますが、最悪の時は……」ということを、ご主人様に打ち明けた。 そのことに関係ないご主人様にこそ、一番「いわないでおこう」と思ったことだったのに。 私の吐露メールへの返事は、たった5行ぐらいだった。それだけでも私は、安堵していたのに…… 今日は、ことあるごとに抱きしめられる。 ご主人様にお会いする前から、メールで「え? 正常位で、頬をスリスリ? そんなことされたことないかも」と言っていた私に、常に頬を寄せてくれる。 身体は繋がったまま……抱きしめられ、頬をすりよせ、言葉を交わすたびにキスをし、鼻先をちょんと触れあわせる。 きっと私、こういうsexって一度もしたことがなかったかも……と思った瞬間、口元から言葉がこぼれる。ご主人様の耳元に向かって「幸せ……」と、つぶやいていた。 でも、「麻瑚は淫乱だなぁ(笑)……こんなになって」とも、何度も言われちゃったけど(苦笑) フリータイムの時間終了間際。 帰り支度を整えると、またご主人様に呼ばれる。 そばに行くと、抱きしめられ、優しくキスをされた。 軽くキスをして抱き合って、また唇を重ねて……ということを何回か繰り返す。 ご主人様が大きな体をかがめ、抱きしめた私の耳元に言う 「早く良くなって、帰ってきなさい。待ってるから」 「……はい。頑張ってきます〜」 そして少し身体が離れた時に、私はお腹を押さえる 「ここにも……子宮にも、頑張ってもらわなきゃね(笑)」 そういう私をご主人様は再び抱きしめる。……あ、言わなきゃ、一応お詫びしなきゃ。 「……でも、頑張れなかったらごめんなさい。無くなっちゃったら……ごめんなさい」 言いながら、自分でも声が詰まっていくのがわかる。 「……大丈夫だよ」 少し笑みを含んだ声。その後、抱きしめたまま、頭をポンポンと叩かれる。 張りつめていた気持ちがゆるみ、涙が流れた。 一度だけ鼻をすすり上げ、ご主人様にぎゅっとしがみつく。 「……ごめんなさい」 と泣き声で言うと、「いいんだよ」と、私を抱きしめたまま居てくれた。 ずるいよぉ、ご主人様。こんな帰り間際に、そんなこと言うなんて、こんなに優しくするなんて。 だめ。泣いちゃだめ。昔……彼の前で泣いてばかりいた為に、悲しい結果になったこともある。 男友達の前では、迷惑になるだろうと思い、一度も涙を流さなかったじゃない。だめ……このままじゃ私は号泣してしまう……と必死にこらえた。 それに、もう出ないと……延長料金になっちゃうー!(笑) 1分位ぎゅーっとしてもらい、なんとか復活。 「えへ……もう大丈夫です〜。ごめんなさい」 涙を拭きながら身体を離すと「よし、いこうか(笑)」と。 その後はふつーに楽しく喋りながら、ご飯を食べに行き、ご飯を食べている最中も、普段話してなかったような話題で会話をしてたら…… 話が進むうちにご主人様がハタッ!と気づいてしまい、会話中断。 「だって、『ご主人様がこんなことを話してくれました。 いつもと違うご主人様の一面を見られて、嬉しかった』とか麻瑚に書かれるもん。もう喋らない(笑)」 と急にいやがりだした(笑) ちっ、もっと聞きたかったのにぃ。 とうことで、どんな話をしたかは割愛(笑) いつもよりひとつ先の駅へ。ココはかなりこじんまりした駅(笑) へぇ〜といいながら周りを見渡したり、だらだらと喋ったりして、改札前で数分を過ごす。 「ほら、いいのか〜。電車乗らなくて」 「あ、ほんとだ。じゃ(笑)」 手を振って自動改札にパスネットを通す私の背中に「なんだよ、ずいぶんあっさり(笑)」という声が聞こえる。 改札を通り振り向いて手を振ろうとすると「あっ!」と呼び戻される。 一番はじっこの自動改札のところで、また会話。 「入院期間をちゃんと教えるように」 「あー。2週間です(笑) でもちゃんと、メールで伝えますね」 「うん」 「そーだ、たぶん暇になるだろうから、今までお返事ためてたメール全てにお返事してやるー。30通ぐらい、一気に(笑)」 「ははは、待ってるよ。あ、××(電車)じゃなくて、その5分後に○○(電車)もあるよ」 「はーい、様子を見て、どっちで帰るか決めます〜」 「……気を付けて」 「はい、ご主人様も気を付けて。じゃ!」 と、去ろうとする私に、はっと思い出したように、ギリギリの所まで少し駆け寄って 「ありがとう、今日も楽しかった!」 と、あわてて言うご主人様。私はにこっと笑って軽く会釈して、手を振った。 なんだかんだと言いつつ、改札で離れがたかったのはご主人様じゃん(笑) でも、ご主人様がとても私に気を遣っていて、今日一日を明るく過ごそうとしてくれているのが分かり、嬉しかった。 PCafeのコラムで佳子ちゃんが書いていた先日の飲み会で、 佳子ちゃんのハニーちゃんに 「(コラムを読んでいると)大切に愛されてるなぁ〜、というのがわかります」 と言われたことを、思い出しちゃった。 会社でも……悩んだけど、 「もう6年くらい一緒に働いている仲間だし、オンナの職場だし。 1ヶ月も休んでいれば、イヤでも『何かあった』とばれる。 そのとき一部の人に、事実と少し食い違う方向に言いふらされてしまったら? だったら……確かに言いふらす類のことではないけれど、信用おける人、仲の良い人には報告してしまったほうが良いのでは?」 と、金曜日に突然「入院&手術カミングアウト」を決める。 明るくサバサバっと、報告する。もちろん、麻瑚ですから、笑い話も交えて。 これが……成功でした。言って良かった! 「実は私も、婦人科系のことで悩んでて」と話してくれた友達、 「これ、力あるから!」と、大切なお守りを渡してくれた友達、 「頑張ってね!」とお腹をなでてくれた友達、 「麻瑚ちゃん、傷見せてね」と悪い意味でなく真剣に言ってくれる友達。ほかもろもろ。 1ヶ月もの療養なのに、すごく温かく送り出してもらえました。嬉しかった(涙) そうそう、患部をなでてもらって「大丈夫、頑張れ!」って言ってもらえるのって、スゴク嬉しい。パワーをもらえる気がする。 私も、誰かが手術になったら……痛みがないならば、絶対に患部を触らせてもらおうと、しみじみ……。 友達、同僚、そして……ご主人様。 3月の時のうちひしがれた私とは違う。なんて私は幸せなんだろうって思ったここ数日でした。 ご主人様に出会えて、気に入って飼っていただいて、本当によかった……。 あのままの私で今日の日を迎えていたら、絶対にダメな麻瑚になってたもの。 今後、関係がどんな形で終焉を迎えようとも、 この優しい記憶だけで、良い想い出とし頑張って行けそうな気がした、今日の逢瀬でした。 P.S. 入院中の日記は、ヤプースに置いてある、写真日記 「麻瑚にSH-53を持たせたら……!?」 に、あり。(だって、メールでも更新できるので、楽なのよぉ〜)
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