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2002年02月25日(月) たとえそれがウソだとしても。



メールを出さないで、

留守電にも入れない日。



…どうしたらいいかな。なんかものすごく冷たいヒトみたいだ。

罪悪感みたいな、ちょっと淋しい気持ちが

心の底でジクジクしてる感じ。





でも、今回だけは簡単に折れてあげないんだ、ゼッタイ。





… それって、単に意地になってるだけじゃないの?

なんていう一人ツッコミも、端の方へ追いやる。




  今の状況をどう乗り越えていけばいいのか。

  私の思いや考えをやすくんに分かってもらうためには

  これから、どうしていけばいいのかな。




仕事合間のふとした空白の時間も、

気づけばそんなことを考えてる。

わたしの思いを伝えたいがために

それをどう伝えるかを考えるために

自分から選んだ、「冷却期間」。


辛くはないんだけど、


…気になるのも事実。








つい。









留守電、入れた。



「今日まで2ヶ月間、白浜でのお仕事おつかれさまでした。

 明日は移動大変だけど、気をつけて」


やすくんを思う気持ちはいつもと変わらないのに、

なぜだか声は平坦で、暖かみを感じさせられなかった。

気持ちの中に、多少のわだかまりは正直残ってる。






夜。


いや、夜中。






送別会が終わったらしいやすくんが、電話をしてきた。

「今終わった。」

「… おつかれさま(やっぱりちょっときつい口調になる)」

「でさ、明日いつもの時間に(電話)よろしく

 俺、寝るから」







え?








… しばし、呆然。





「…きき?」


「…あのさ、昨日電話で話したこと覚えてる?

 私がなにを話したか、何を2人で話し合ったのか」


次の瞬間、やすくんが答えたことは。


「忘れた」


の一言。




「なに?それ?

 わすれちゃったの?全部を?

 …信じられない」




「そんなことどうでもいいから、
 
 明日の電話、頼むよ」










…全然分かってない。




どうでもいいことじゃない。

忘れちゃいけないことだったはず。

「忘れた」じゃ絶対ごまかせないこと。

たとえそれがやすくんなりの

今の状態を抜け出すためのウソだとしても。


だって。



これから2人でやっていくために

ごまかしてうやむやにしちゃいけないとっても大切な部分を

私たちは昨日話したのに。


酔っぱらってても

ほんとは全然分かってなくても

「ごめん」って言ってくれたら

きっとどうでもよくなってたことだったのに。




「そんな簡単なコトじゃないでしょ?」


また、

頭の中が真っ白になって何を考えていいのか分からなくなって

やっとそれだけ答えることができた。



「仕事に行く車の中で賭けてくれって言ってるだけだろ。

 そんなにイヤなの? だったらいいよ」




明らかに不機嫌になってるやすくん。

そんな部分で不機嫌にならないでよ。

私たちがしてるのは、

電話をかけたくないとか、そんなレベルの話じゃないのに。












全然分かってない。


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