++ワタシノココロ++
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昨日の日記を書いてるとき丁度、やすくんからの電話があった。
いつもは
「感じてることを何でもいいから話して」って、
機嫌が悪くなると話をしなくなるやすくんに
「もう切るよ」って言われても、しつこいくらい何度も話しかける。
今回はそんな元気もなかった。
沈黙だけが続く電話。 かける言葉も見つからない。
私の思いこみのせいかなとも少し思ったけど、でもそれ以上に
明らかにすれ違ってギスギスした空気が
電話を通して伝わってくるのに
そんな状態でも
「全然いつもと変わらない」って言っちゃう
やすくんが余計に分からなくて
自分が何をしたいのか、
やすくんがどうして欲しいと思っているのか
きちんと考えたいと思った。
で。
「ごめん、ちょっとしばらく一人で考えてみる」
って、そう言った。
怒りや我慢が頂点に達して一気に爆発するって
そういうことは仕事でもプライベートでもあることだけど、
今回の私はむしろ
膨れ上がっていくはずの心の中のモノが
一気に萎んでいくようなそんな感覚で、
妙に穏やかと言うか、静かで落ち着いてた。
何をどうして良いのか分からなかった。
「しばらく一人で考える」のには
1時間とか一晩とかではなく
かなりの時間がかかるかもしれないって
何となく感じたので、
明日で南紀白浜の仕事が終わるから「ごくろうさま」の気持ちと、
その次に始まる新しい仕事を頑張ってということを
できるだけ明るく伝えて
「それじゃ」と言った。 しばらくお別れの挨拶。
やすくんは黙っていたけど、私の方から電話を切りたくなかったから
「電話切りなよ。寝ちゃうよ」
そう言って、いつも通りに電話を切った。
とてつもなく淋しくなると思っていたのに、
変に落ち着いた気持ちに変化は見られなくて
「何が不安なのか、じっくり考えてみよう」なんて
これまでのことをじっくり振り返りながら自分の考えを整理してた。
携帯が鳴る。やすくんだ。
「あのさ、これから何を考えるのかわかんないけど
変なコト考えないようにしてクダサイ」
「変なコトって、何?」
「イヤ、わかんないけど」
最悪「別れる」と言う選択肢を
私が選ぶかどうかを心配してるんだ。
私がしばらく考えたいのは、
これからも一緒にやっていくためには
この状況をどうしたらいいのか、ってことだったのに。
それに気づいたら、少し可笑しくなって
グチャグチャの気持ちのまま話をしようと思った。
私が遠距離でも全然平気そうだったのは、 やすくんがその日の出来事とか感じたことを 包み隠さずに話してくれてたからだということ。
だから、変な詮索しなくてもよかったし 言葉の裏を探る必要もなかったからだということ。
でも、今は違う。
明らかに変な空気が流れてるのに、
それがどうしてだか、やすくんは話そうとしない。
私に話したくないと言うことは、
その原因が私にあるってことは予想できる。
だから、言葉の一つ一つからやすくんの気持ちを探ってる。
そんな自分がイヤ。
「俺も、そんなのはイヤだ」
そういってやすくんが一気に話し始めた。
「あのさ、俺が病院に行くことと、この前ききが言ったこと 全然関係ないじゃん。なのに何であんなこというの?
それに、イヤな奴の名前も出した」
「やすくんが怒りそうなコトをわざと言った」
「なんで?」
その質問には答えない。 「やすくん、結局病院行ったの?」 「…行ってない。結局その後4人で遊びに行ったから」
「なんで?」
「…だって、時間がなかった」 「お休みだったじゃん。
仕事だったら、こんなお願いしないよ。
私がどのくらい心配してるかわかんない?」
「 … 」
話しながら、自分の気持ちが分かってきた。
優しくお願いしてもやすくんは病院に行かないって分かったから、
わざと怒るようなことを言ってみた私。
私の真剣な気持ちが
どうしたら届くのか、考えた末のコト。
結局、考えた末に選んだ方法、手段で
やすくんは引っかかって、怒って
その裏の私の気持ちには気づいてもらえなかった。
どうしたら、自分の気持ちがわかってもらえるんだろう。
押してもダメなら引いてみなって、
よく言うけど、押しても引いてもやすくんには届かなかった。
結局、穏やかな話し合いは
結論を出すことがないまま終わることになった。
朝、やすくんから電話があって
いつも通りに話をしたけど、
今日はまだ一度も留守電にメッセージもメールも残してない。
まだ、考えがまとまっていないんだもの。
うやむやなまま終わらせたくないんだ。
これからのためにも、さ。
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