リハビリに出かけようと思ったら、雨が降っていた。 雨雲があるのは、わたしが住んでいる街の上空だけらしく、四方には青空が出ている。 狐の嫁入りだ。
こないだ、足裏のマッサージに行ったら、左足の方は気持ちよかったのだが、右足のツボを押さえて貰うと、のたうち回るほど痛かった。 「浮腫んでますねー。このくるぶしの内側が痛いようなら婦人病も心配ですから、よく歩いてあげて下さいね」と言われた。 「歩いてあげる」という、その言い回しが正しいのかどうかはともかくとして、アドバイスに従って、出来る限り歩くことを心がけている。
リハビリが済んだ後、電車に乗った。 近所の書店では見つからない本を探しに行ったのだが、やはり大型書店でも見つけられなかった。 神田あたりまで行くか、注文するしかないか。 帰りがけ、いつも入るゲームセンターがある。 必ずしもゲームをするわけではなく、一旦その店に入り、反対側の入り口から出て行くとショートカット出来るし、店内は冷房が効いてて涼しいからである。 いつもなら、本当に通り過ぎるだけなのだが、今日は、たまたま、気が向いて、ゲーム機の前に座り、300円分遊んだ。
店を出て、少し歩くと、サイレンが聞こえ、消防車が団体でやって来た。
「あ!煙!」という声が聞こえる。 振り返ると、今まで遊んでいたゲーセンの前に消防車が止まり、消防隊員がホースとか準備しはじめている。 「KEEP OUT」の黄色いテープの外側で中を窺ったが、火は見えない。 煙と、その臭いはあるが、小火であるようだ。 消防隊員が、すぐにホースを畳んで仕舞った。 その辺にいた警備員のおじさんに尋ねると、空調機から煙が出たらしい、ということだった。 たいしたことはないらしいが、それでも、サイレン鳴らして消防車が来て、消防隊員が駆け込んで来てるのに、ゲームしてる人がいたのには驚いた。
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