2004年07月26日(月) |
ああ、ちゃんと系統立てて聞いておくべきだった |
最近、大正から昭和初期にかけての日本や中国に興味が出て、その手の本を読んでいる。
上坂冬子著「男装の麗人・川島芳子伝」 は、随分前に読んだがまた本棚の奥から引っ張り出して来た。
愛新覚羅浩著「流転の王妃の昭和史」 山口淑子・藤原作弥著「李香蘭・私の半生」 あたりをとりあえず斜め読みながらも読破した。
愛新書覚羅溥儀著「我が半生」は、まだ読み始めたばかりで、角田房子著「甘粕大尉」はまだ手もつけてない。
安かったので、その時代あたりの「週刊20世紀」を古本屋で買い、写真や年表を見てみた。 面白い。 祖父が生きていたら、懐かしがっただろう。 教科書には出て来ないが、祖父の話で聞いたことのある人物の名がたくさん出て来る。 そういえば、祖父は、かつて、まさに、わたしが今興味を持っているその時代に、下っ端の一兵士として、満州にいたはずだった。 面白軍隊話は、いろいろ聞いた覚えがあるが、何年頃に陸軍に志願し、大陸でどんな任務を負い、何処で終戦の報を聞き、何年に日本に帰って来たのか、その辺を全然聞いてない。 あああああ、ちゃんと聞いておくんだった。 祖父は、最晩年まで記憶も言語も明瞭だったのに。
軍歌を歌いながら、地平線の見える荒野を行軍した話や、特に媚びたわけでも手柄を立てたわけでもないのに上官に気に入られ、可愛がってもらったことなんかを、遊びに行く度に、祖父は楽しそうに語ってくれた。
せめて、それくらいは覚えておこう。
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