2003年06月02日(月) |
夢の話でもしてみよう。 |
わたしのみる夢は、大抵悪夢である。
悪夢でも、綺麗なもの。 海辺に建っている柱も無い硝子貼りの建物の中にいると、大波が来て、硝子が粉々になって降ってくる。 当然、同時に、建物に海水が入ってきて、溺れる。 本当に、苦しいし、耳や肺に冷たい水が入ってくる感覚があるけど、余りに綺麗なので、なんだかうれしい。 これは、定番の夢で、悪夢だけど、割と楽しみだったりする。
記憶する限り一番古くて、一番リアルな夢。 まだ幼稚園かそこらの頃に見た夢で、当時でさえ、絶滅寸前だった『近所の雷ジジイ』の家の隣の空き地のフェンスを越えた。 背の高い草を掻き分けて、揚羽蝶を捕まえようと、虫採り網を担いで自分の背丈ほどもある草の中を歩いていると、足先になにかが当たる。 其処にあるのは、人の首。 頭にある傷や、首の断面に、血が滴って、地面にしみこんでいる。 その首は、若く、醜い男だったが、べつに、怖いとも思わずに、わたしはそれを見下ろしている。 暑くて、陽射しが眩しい。 ふと、顔を上げると、雷ジジイがフェンスの向こうから睨んでる……と、いうような夢だった。 夢だった、と思う。
実は、醒めないで欲しいと思うほど、良い夢も、最近みたが、内容は、秘密にしておく。
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