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書くほどのこともない日常
日記とか、更新とか。

2003年02月15日(土) 隣の住人

昼間、ノックの音が聞こえても、基本的に居留守を使うことにしている。
連絡も無しに訪ねてくる知人はいないので、大抵、セールスマンである。
新聞の勧誘が一番多い。
宅配便が届く予定があったりする日に、うっかり出てしまったときは、「インターネットで全紙読んでます」と応えると、大抵ドアを開けるまでも無く帰ってくれる。

今日は、なんかノックがしつこかったので、ちっ、居留守バレてんのか、と舌打ちしつつ、出てみたら、引越し業者だった。

「はい?」

「すみません、お隣に越してきた方の荷物を運んで来たんですが、鍵を失くされたらしいんですよー」

「はぁ」

「申し訳ありませんが、御宅のベランダ伝って、お隣に行かせていただけませんか?」

業者も、お隣さんも、物凄く困っているんだろうから、それくらいは構わないが、ベランダの鍵も閉まってないか?
と、いうか、此処は五階だが、大丈夫なのか?引越し業者。
ベランダの手摺に乗って、隣のベランダに行ったはいいが、やはり戸は開いてない。
なにか器具でも持ってるかと思ったが、ひとしきりガタガタしただけで、また手摺を越えて戻ってきた。
鍵業者を呼ぶよりは、ベランダのガラスを割った方が安くつくだろうな、とは思ったが、流石に、そんなことは奨められなかった。

その後、お隣に越してきた夫妻が「御迷惑かけてすみません」と言いに来た。
笑って、「気にしないでください」と言ったのだが、夜になって、改めて引越の挨拶に来た。

「部屋には入れましたか?」

「ええ。なんとか」

失くした鍵を発見したか、管理会社から合鍵を借りたか、業者を呼んだかの何れかだろうが、そこまでは訊かなかった。
細長い箱と、何故か、封筒を受け取った。
箱には引越の御挨拶の定番のタオル、封筒の方には、近所のスーパーの商品券が入っていた。
特に、なにもしてないのに、えらく気を遣ってくれたらしい。

御近所づきあいというものが苦手で、現在のところ、それと無縁に暮らしているので、こういうことをされると困惑してしまう。


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