ランディは、かなり偏食だが、意外と、手間のかからない人間である。 ファーストフードやジャンクフードが毎日つづいても文句は言わない。むしろ喜ぶ。 極度の猫舌で、真冬でも冷たい飲み物を好む。 魚が嫌いなのは、味のせいではなく、骨を取るのが嫌らしい。 昔、あたってえらいめに遭ったということで、海老は絶対に食わない。 しかし、嫌いなものであっても、外食だったり、特別に良い素材だったり、目先を変えた調理法だと喜んで食べることもある。
そんなランディが、起き抜けにわたしに飯を作らせるのを可哀想だと思ってくれたらしく、夜勤明けに、コンビニに弁当を買って来てきてくれた。 わたしの分は、鶏の唐揚げ丼だった。 ありがたい。 朝弱いわたしとしては、起きてすぐ、あなたの食事を作らなくていいというのは、本当にありがたいのだが、ひとつだけ、言わせてもらいたい。 夜勤明けのあなたには、夕食だろうが、わたしには朝食だってことを、もう少し考慮してくれてもいいんじゃないか?
……そういや、こいつ、二日酔いでさえなければ、起きてすぐにステーキだろうとトンカツだろうと平気で食える奴だった。
つまりは、食に関しては子供である。
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