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日記とか、更新とか。

2001年10月24日(水) 指輪のこと

結婚を約束した当時から、殆ど肌身離さなかったプラチナのリングが、抜けなくなったので、デパートの宝石店で、切って貰ったことがある。
ランディに、サイズ直しに数日かかると報告したら、ランディは、

「いいけど、いくらかかるの?」

と尋ねた。
プラチナの地金と、手間賃を含んでいると思われる金額を言うと、

「馬っ鹿だな、おまえ。そんなにかかるなら、新しいの買えば良かったじゃん」

確かに、その通りであった。
が、しかし、ものは結婚指輪。
キリキリと切断して、そのまんま、宝石箱に入れて置くというのは、余りと言えば余りだろう。

サイズが直ってきたのを見せたら、ランディは、面白半分に、自分の左の薬指にはめて見せた。

「うわー、俺でもはめられるじゃん」

ランディの方が1サイズ大きいので少し緩いが、わたしがランディの指輪をはめても、差し支えなかった。
指輪を取り替えたまま、お互いにそのことを忘れていたのだが……

今日、ランディは、帰ってくるなり、

「なぁ、俺の指輪知らねぇ?」

知らない、と応えると、

「そうか……やばいな。仕事場で無くしたかな……」

なんだと?と眉を顰めると、

「いいじゃん。また買えば」

確かに安物だが、そういうことではないだろう。

「多分、会社で軍手つけたり取ったりしたときに抜けたんだと思うんだけどなー。軍手の中見てみなきゃな」

結婚指輪を無くしたということよりも気になったことが……
……こいつ、もしや、サイズダウンしたのか?
わたしが今しているのより、小さいサイズのはずなのに、手袋の着脱くらいで外れただと?

今、わたしがつけてる指輪は、気がついたら馴染んでしまっている。
大きめだったはずなのに……

やばい。



追記。

丁度日記を書き終えたときに、ベッドの下からランディが結婚指輪を発見した。
寝ている最中に落ちたか、それとも無意識に外して捨てたのか知らんが、追求しても面白く無さそうだし、見つかったので良しとする。
ランディのはめていた、本来わたしのものであったはずの指輪をはめてみる勇気はないし。


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