目口覚書
■目口覚書■
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2002年10月19日(土) 敬語も帽子も規則とちゃうって!

仕事場に入る。
もとは、社員の健康増進のためにあったフィットネスルームの、
すべての機器が撤去されただたっぴろい会場が研修会場にへんしーん。

自分の席について 後ろからメンバーの様子を見ていたら
中に、帽子かぶったままの男子。正直、もうどうでもええわってな
気分にもなるけれど・・・。
以前
ここでも
「職場に帽子はどないですのん」と呈したことがあったが
シーズンの変わり目だからか、目につくようになった。

皆の前で指摘するのは嫌だから、
彼の前を通ったときに、「帽子取とろうか?(~~)」と進言。
すると、驚いた彼「まじっすか?!」 といいつつ しぶしぶ取った。

帽子は うちが商品として扱っているから、店では当たり前に被っている。
特に、メンズブランドでは被ったまま会議とかしている。
メンズは 本部が西麻布にあって独立風なので 本社とは違う気風があるし、
なんかしらんが、「俺たちゃ特別感」ムンムン。ええかっこしぃめ。

帽子はおしゃれだけじゃなく、寝グセ隠しになる。
その彼は 遅刻してきているのだ。おそらくその意味もあって
帽子を脱げといわれたことが 信じられなかったみたい。
その後の態度が、もう絵に書いたような反抗姿勢(笑)
わっかりやすー。

私の伝え方が悪かったのだろう、
昼食になり 社員食堂へ向かう時になって そいつはまた被ってたらしい。
アシスタントが「社内で取るのは常識よ」と言って 取らせたと言っていたが
それでは納得いくのかな、今のわこうどは。

何より、彼らはそういうことを「知らない」から この研修にきてるのだから
そういうことを 伝えてあげる場にしたい。
専門知識なんかより もっと大切なこと。
でないと彼らが恥をかく。

たまたまその日は 店舗での敬語に悩んでいる というメンバーが多かったので
「接客用語」の話になった時 ちょい絡めてみた。

「敬語を使うって、相手を大切していること。
大切に扱いたいと思うから 言葉でそれを表したいと思う。」

例えば『恐れ入ります。此方でお履物をお脱ぎ頂けますか』
と敬語を使えたとしても、そこに相手への思いやりの動作や表情がなければ
言葉はただの音声。相手へは伝わらない。
敬語だけを覚えても 態度が備わらないとそれはむしろ慇懃無礼な無礼モノ。

お取引様や会社を訪ねるとき、予めコートや帽子を脱いだり、
ディバックは肩から下ろしたり、サングラスを取るっていうのは、
敬語を使って相手への敬意を表したり 
存在を認めて大事にするのと同じ。

外を歩いている状態から 訪問の状態に切り替えることで
態度で準備しておく思いやりとこちらの姿勢の表現。


常識だから、規則だから と押し付けられるのが嫌いだったから
理由をつけて 相手が理解できればいいな と思ったんだが。。。。

ただ、帽子を被っているのがなぜ失礼になるのかは
これは被服の歴史から話さねばならんのだよ。
コートや帽子はその昔の衛生事情から塵や汚れよけだったから、
それをつけたままというのは相手の家屋が汚れている 
という表現になって失礼になるというとこから発している。

日本の着物にもいろいろなしきたりがあるように、洋服にもいっぱいある。
男性の洋服のボタンがなぜ左上かとか は戦(いくさ)に関係するのだよ。
こういう話をしだすと もう時間がない。ないからはしょる。

あぁ でもやっぱりわたしの伝え方は効果がなかったと後で知る。

ほとんどが女性ばかりの アマゾネス環境にあって、
1人、すっごくいい感じの新人♂がいて、臆さず自ら働きかける、
積極的に動くしおっとこまえなスタッフ。

上記の話も真剣に聞いていたのに、最後まで会場の片付けまで率先して
手伝ってくれたのに「お疲れ様でした!」といって
会場内でサングラスをかけていた。は。

・・・・・・・・・
もう おばちゃんの思いは 古臭いですか?
時代錯誤ですか?

あ、それと「お疲れ様でした」と「ご苦労様でした」の違いも
もう 教えなくてもいいですか?


それにしても今回しょっぱなで「敬語をちゃんと使えるよにしたいです!」と
目標を言った新人さんは、43歳のお母さん。






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