2004年06月05日(土) |
アンチ宝塚なはずの・・・我が母 |
ウチの母は 「私は宝塚はあんまり好きちゃうねん。 あんたらがチケットあるでっていうからたまに行くだけやねん。」 ・・・こう言い続けてかれこれ10年は経つだろう。
その母と妹が家で『狸御殿』を見ていたらしい。 すると 「麻路さき・・・ええなぁ。」と母。 「やっぱりかっこいいなぁ。」と・・・。 そしてゲスト出演の現役生でワタル氏が登場すると 「あ、湖月わたるや・・・見たことあんで・・・見に行ったで。」 ・・・とどこか得意げ・・・。 何も妹に説明せんでもわかってるっちゅうねん。
さすがにかしちゃんとタニオカくんは反応なかったらしい。
そのあと、そのビデオ『バビロン』に重ね撮りしていたらしく、たーちんが映った。 「あ――――っ、香寿たつきやぁ。ああ、惜しいなぁ。」 ウチの母は、アンチのはずなのに、マリコさんとずんちゃんがちょっとお気に入りで たーちんはとてもお気に入りだった。 貸切公演のチケットをあげた時はヒトリで 2階席からオペラグラスでずーっとたーちんを追っかけていて ストーリーが全くわからなかった・・・ということがあった。 『花の業平』も見たあと、「もう一度見たい」と初めて言ったくらい。 退団が未だに惜しいらしい。 後日「私も千秋楽・・・行きたかったなぁ。」としみじみ何度も言っていたくらい。
そのあと、ガイチが映った。 「あ、初風緑や。この子も辞めたん?」 「いや、おんで。トップ・・・とかそういう位置じゃないけど 宝塚を支えてはんねん。ウマイで〜。」と妹。 そしてトウコが映った。 「あ、安蘭けいや。この子も辞めたん?」 うちの母はどちらかというとトウコが苦手・・・だったはず。 なのにどことなしかうれしそうだったらしい。
そしてうん太が映った時、テロップに出た名前・・・“真飛聖”を見て 「まっとびひじり・・・?」と言ったらしい。 妹はまっとび・・・にぶっ飛んで、「まとぶせい・・・今度バウで主演しはんねん。」 と説明した・・・すると 「バウってまだ行ったことないわ〜。」と言い出した。 以前にもそう言ったことがあった。 でも・・・本当は行ったことがある。 しかも初体験が“初主演公演千秋楽”というなんともゼイタクな日。 そう『ヴィンターガルデン』の千秋楽が初体験だったのだ。
あの日退団する千琴ひめかちゃんと同期たちのやりとりを見て泣きながら 「ええ子たちやなぁ。」と何度も言い、「なんで辞めはんの?」と聞いた母。 別にひめか嬢になんの思いいれもないのにボロボロ泣いていた。
そしてかよちゃんが映った時に 「まんじゅう屋の子やな。えらそうにしてたんやろ?」と言い出した。 びっくりした妹が 「ちゃうねんで。めちゃエエ子やで。全然・・・ガツガツした欲がなくて、 のーんびりした人であっという間に辞めてん。」 ・・・と説明したらしい。すると 「なんや、“私、まんじゅう屋の子やで〜。”ってえらそうにしてやんのかと思った。」 ・・・と母。
全くビックリするわー。憶測でモノ、言いすぎ・・・。
そんな母とのやりとりを妹が説明してくれた。
おかしくて笑い転げた。 妹が「せや、ヴィンターの楽、見てるやんなぁ。なんか見たそうやったで、バウ。 あ、昔『夜天』の時の朝澄けいちゃんとファンとのやりとり・・・ あれ、ゆーたげたらよかったわ〜。」と言った。 そのファンとのやりとり・・・とは、寒い中待っていたファンに 「寒いのに遅くまですいませ〜ん。ありがとうございます〜。」と 何度も深々とお辞儀してお礼を言っていたというかよちゃん。 「これ、ゆーたら、きっと“エエ子やなぁ。”ってまたゆーで。」
これでもやはり、ウチの母は「宝塚あんまし好きちゃうねん。」と言う。
どうしよう・・・バウ・・・誘ってあげようかなぁ・・・・・・。
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