2003年10月27日(月) |
何時までも子供と思うな |
赤ん坊のような魂でなければ神の国を見る事はできない カラジはこの様な思いに共感を持っているからだろう 終いまで聞きなさい 子供は自分をどう見ているか 更に重要な問題は利己心の塊である子供なる存在を最も呪い それから脱しようと必死で藻掻いているのは当の子供自身に 他ならないという矛盾にある 従って子供は子供扱いされる事を 最も嫌うのである 自らが子供である事を脱しようとする逆説的 存在なのである 子供は生存の為の必要性から極めて利己的な 存在である と同時に一刻も早く自分を支配している利己心を 克服して一人前の大人に成る日を夢見ている こうした複雑な感情を理解しょうとせず あれほど可愛がって やったのに ほしいものはすべて与えたのに などと言う 親の言葉ほど侮蔑的なものはないのである 何時までも子供と思うな この種の台詞は恐らく三歳児の頭の 中ですら蠢いているだろう 特徴を幾つか挙げると 自らを否定する自己矛盾な状態である 生存の為邪気の塊と して生まれ感受性が極めて強い 子供扱いされる事を嫌悪し 出来る限りの背伸びをする おもねる大人子供は無邪気という 大人を憎んでいる 大人になりたい一心で如何なる難しい 事にも挑む 自分を子供扱いする大人に反抗しその逆に従順 自負心が強い等である 決して「生死」を知りえない人間がそれを語り誰もが経験 した筈の「子供」を語り得ないのは何故か それは上述した 本質的な点に全く無関心であるか自分自身が「美しい子供」 であったという幻想に埋没しているからであろう。 子供に民主主義を説くとは如何なる事か
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