おおみち礼治のてくてく日記
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2004年07月10日(土) ■ロボット自動車

■ロボット自動車
 5月に「ロサンゼルスから約160キロ離れたモハーベ砂漠で13日、無人型ロボットの自動車レースが開催されたが、出場した15台全てが完走できなかった」というニュースがあって、この間、NHKで特集が組まれていた。
 中にはロボットオートバイを研究している人がいて、最初はすぐに倒れていたのが、しばらくすると、かなりの時間、自動的にバランスをとりながら走れるようになっていたりした。すごいことだと思うし――二輪が元気よく勝手に走っていくのを見るのは、気味が悪いような、滑稽で笑えるような気もする。まあ、さすがにそんな元気に走っていくというところまではいってなくて、よろよろしながら何とかバランスをとって前に進んでいるという感じだったけどね。
 なぜ、このようなレースが行われたのかというと、結局は軍事目的なわけで……これは、想像すると恐ろしいものがあります。この技術が完成して実用化したときには、人間が一切、戦場に赴くことなく、ロボット戦車たちが命令されるまま他国に攻め込み、容赦なく人を惨殺していくというのは、まさにターミネーターの世界だからです。
 しかも、無知で傲慢で、戦争大好きな国が、そんなものを持ったら、どういうことになるでしょうか? 完全に、人間が戦場に行かないで済むことは無いでしょうが、今のように、人間――命があり、家族もある生きている人間を大量に送らなくても済むということは、より気軽に(?)戦争できることになります。

 開発している人たちは、これは将来すごい(軍事的な)ニーズがある=すごい金になる、と思ってやっているわけだけど、自分の作ったロボットが他国で人を殺しまくることになるかもしれないことを、どう考えているのでしょうね。金になりさえすれば、他人の命なんてどうでもいいとでも思っているのでしょうか……。
 もちろん、この技術が民間に転用され、目的地まで自動的に走ってくれる車なんて出来たら便利でしょう。しかし、夢があっていい、などと、ボンヤリしたことを言っている場合でもありません。

 日本のロボット技術は、介護や福祉に優れているといいます。同じロボット技術でも、国によってまるで違うものを作ろうとしていることは、興味深いことです。


おおみち礼治 |MAIL

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