おおみち礼治のてくてく日記 DiaryINDEX|past|will
「ほんと、おおみちくんは色が白いままだねぇ。あたしなんか、すぐに黒くなっちゃうんだけど」
「散歩はしてますよ」 「筋力ついた? 犬連れてきゃいいんじゃん。きらい? そんなことない? そういえば先生んちの犬、散歩連れてってやってやぁ。ぜんぜん歩かせないもんで、足曲がっちゃって、うん。そういえば、日に当たってビタミンDを活性化しなさいというのは、昔のことで――昔は食べ物の種類が少なかったから充分にビタミンDをとれなかったんだけど、いまはいろいろあって食事からとれるからいいんだって。それより紫外線の方が危ないらしいわよ」 「ふーん」 「……このひとさぁ、前に家まで起こしに行ったことがあるよ。透析、来やへんだもん。ピンポン押しても出てこんもんで、部屋まで上がり込んで起こしただに。おほほほほほほほほほほほ」 「うん、忘れて寝てて」 「うふふふふふ」 「ねえねえ、この子いくつだと思う?」 「えー、20代の……真ん中くらい?」 「おお」 「おほほほほほほほ、いいじゃん。ねぇ、女の子だもんね。少しはサバよんで言ってあげないとねぇ。おおみちくんは……43年生まれ? さるだっけ? そうだね、Mくんとおんなじね。この人は、53年まではいかない」 「じゃーだいぶお兄さんですね」 「だいぶ……」 「あ、あなた、おおみちくんち知ってる? って、知らないわよね。ここの道をまっすぐ行って、曲がり角の左っか。大きな家の。お坊ちゃんだもんねー」 「そんなことは……」 「そうじゃーん。でも、おおみちくん、この子に近づかない方がいいわよ、元気いいから。のほほほほほほほ」 「かみついちゃう」 「かみついて〜」 とはさすがに言えなかった。(爆) どれが誰のセリフなんだかよく分からないが、登場人物は、婦長とわしと今年入った技師の女性である。 「かみついちゃう」なんて言われたら、どきっとするよね。なんかさー、こういう会話があると、技師の女性はわしに気があるんじゃないかと思っちゃうよね。え、思わない? ま、まあそれは別にいいんだけどさ。(^^; 透析病院で、ときどき、こうやってからかわれるのですよ。 追記:そういえば、タメのMさんに「今度一緒に胃カメラしに行きませんか?」と誘われてしまった。なんだそりゃー。(涙)
おおみち礼治
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