おおみち礼治のてくてく日記 DiaryINDEX|past|will
巨人がBクラスで折り返しとなり、渡辺オーナーは他球団の主力選手を「強奪」すると息巻いているらしい。
野球に関しては、今年は星野監督の阪神は面白いことになるかもしれんなぁ、という程度にしか思っていなかったが、巨人のこの体質――金にものをいわせて「強奪」とは、さすがにあきれてしまう。まあ、強奪という言葉はマスコミが勝手にいっているだけのことかも知れないけれども。 だが、いくらいい選手ばかりを集めてもダメで――それは現在の選手を見れば分かることで、すでにいい選手はそろっているんだよね。では、なぜ弱っちいのかというと、上層部が8割2割の法則というものを分かっていないのだ。 少しだけ物事を注意して見ていれば分かることである。たとえば、学校で各クラスで成績のいい生徒ばかりを集めてひとクラスにしても、結局その中の2割程度の人しか本当にいい成績は取らない。もちろん、他の有象無象しか残っていないクラス(^^;より平均点は上だろうが、全員が素晴らしくいい点数にはならない。 なぜかというと、意識の上で認識はしなくても、出来る人ばかりを一カ所に集めてしまうと、あいつが頑張るならオレはいいや……と感じてしまうらしい。周りが出来るヤツばかりでは疲れてしまう人も出てくるのだ。結局、頑張る人が2割、サボるのが8割になる。逆にアホばかり集めると、さすがにオレがやらなくては、と頑張る人が出てきて人数的に2割くらいは成績が伸びる。ただし、頑張らないのが普通、という集団ではダメかもしれないけれども……。 だから、強くしたければ、ポイントとなる選手だけを残して中堅どころは排出してしまい、代わりにアホを採用すればいいのだ。(爆) 一時的には弱体化するだろうが、すぐにもともと才能のある選手が奮起してチームをもり立てるだろう。いい選手を集めるばかりが能ではない。 ※ 何をしても叱られない――という環境で育ってくると、多分、自分がもしかすると悪かったかも知れない、いけないことをしていたかもしれない、という観念が育たないので、都合の悪いことは、とにかく全面的に相手が悪いのだ、と考える。 だから、非常識なことをしていても(叱られないから)気が付かないし、注意されると「自分は100%正しい」(と思い込んでいる)ので、相手が悪い、オカシイということになり、結果「うざい」という答えしか出てこない。 とにかく相手が悪いのだから、悪い奴は徹底的に懲罰(?)を受けて当然であるとして、ひどく罵ったり、時に暴力におよぶ。 謝ったら負け、という風潮が蔓延している。自分の悪い点をわびるのは当たり前であって、勝ち負けではないのだが、自分が悪いとは思ってもないとしたら始末に負えない。 自分が間違っていたことを認めるには痛みがともなうからね。その痛みを受け入れ、自分を正すことができる強さがないうちはガキである。 他人がどうのこうのではない。善悪ではない。運ではない。それを招いた自分の原因は何なのか? 自分が悪いというのではない。原因。そこを理解できない以上、なんら進歩はない。自分の人生の責任は自分にある。そして、世の中、いつだって必然しか起こらないのだ。
おおみち礼治
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