Have been recalled.
koara



 生きることに貪欲では無い。

何を言われようと。
オレは、決めた。
そうじゃなきゃ。
壊れていた。
そんな自信だけがあった。

いつからだったろう。
 生きることが普通である事。
 死ぬことは遠い先の事。
そんな事に疑問を抱いたのは。

ずっと抱えてた疑問。
晴れることの無かった黒いモヤ。
この前、言葉で定義されて。
何気なく言われた言葉で。
形を成していく。
ありがと。ポンコツ屋。(←いいのか?)

「将来何をやりたいの?」
聞かれても、何も答えられず。
「だから、何やりたいのか?って聞いてるだろ?」
「何もないの?」
・・・無い。
普通は有るものなの?
高専行くのを決めた時。
会社を決めた時。
会社を辞めた時。
何も感じなかった。
何も考えなかった。

「もう○才なんだから。」
そんな、年で決まるものなのか?


生きる事に何も感じない時期があった。
別に、オレ一人居なくたっていいだろ?
いない方が寧ろ・・・
生きたいと願う事が無かった。
何のために生きてるんだろう。
何がしたくて生きてるんだろう。

今のオレを繋ぎ止めているのは
キミと、貴方。
互いに救い、救われ。
思い、思われ。
キミらのために何かをやりたい。
それだけ。

貪欲に。
何かを求めることは無い。
何かを求めてみたい気もするけど
やり方わからん。

中学から高専。
高専から社会。
普通どおりの付き合いを知らない俺は。
恐怖することを忘れずに生きる。

============================

今日。
山に霧がかかっていた。
何も見えない。
さっきまで、山があったのに。
次の時には、もう、何も見えない。
霧の合間から見えたのはロープウェイ乗り場。
全然現実味の無い光景に思えた。
ある漫画の、
白い鷹が望む遠く高いあの城のように見えた。

============================

世界が変わった。

見えていたものが
どんどん違うものになっていく。
急激な変化についていけず
ただただ、恐怖のみが大きくなる。

体の中心を何かが通った。
目に見えないけど。
通った感覚だけがある。

生ける術を吸い取られたようだ。
逝ける術を残していったようだ。

音はどんどん小さくなってった。
でも。
止まる事は無かった。

============================






2002年06月29日(土)
初日 最新 目次


My追加