2010年06月28日(月) |
委員長のゆううつ。その2−28 |
戦う云々といった物騒な話はおいとくとして。まずは地上について、リドックという場所を目指すことになった。 携帯電話のストラップをつけているおかげで視界は良好とまではいかないものの、それなりに見えるようにはなった。でも自分が今現在どこにいるかまではわかるはずもなく。 「地図とかないんですか?」 声をかけるとカリンさんがさっと差し出してくれた。方角は絵柄で何となくわかるとして、問題はところどころに書いてある文字だ。 「これ、なんて読むんですか」 「海言葉(うみことば)」 またわけのわからない単語が出てきた。なんでも霧海(ムカイ)独自の言語だとか。さらに言えば水の里発祥の言葉らしい。とは言われても、地球生まれで地球育ちのあたしにはわかるはずもなく。霧海の皆様方に教えていただくこととなった。 「ここがいまいる場所で、リドックって場所がここ」 「……森みたいに見えますけど」 「見えるじゃなくて、まんま森さ」 目的地の前に見えるのは大きな森。 「回り道をするってことは――」 「してもいいけど、かなりやっかいなことになるよ」 水の次は森ですか。
過去日記
2005年06月28日(火) ラテラルサイトレーラーへの道 2004年06月28日(月) ヘタレについて 2003年06月28日(土) SHFH6−5
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