つれづれ日記。
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2010年04月20日(火) 委員長のゆううつ。18

 学校に通って、終わったら家の仕事を手伝って。たまに先生に呼び出されてクラスの仕事を手伝って。
 そんな毎日が続くはずだったのに。なぜか目の前には銀色の髪の先輩がいて。
 一体、何が、どこで間違ったんだろう。
「ちょっと失礼」
 口で言ったのと行動に移したのはほぼ同時。
「いててててて!!」
 非難じみた抗議の声はこの際無視する。
 いつも通りに学校に行って。友達と別れてまっすぐ家路に向かったはずなのに。
「ちょっと、シホさん痛いんですけど!?」 
 ……ちょっと待って。正確には家路に向かう途中、何かがあったような気がする。もっと言えば、冬にも何かあったような気がする。
 具体的には2月の修学旅行で。その頃にはあたしと目の前の男の人の接点はほぼなくなってたはずだ。
「そのへんにしてあげてはどうですか?」
 サンドイッチを差し出してくれた男の人に促され、しぶしぶ手を離す。
「痛そうですね」
「痛い」
 恨みがましい視線を向けられるのもこの際無視。
 自分の部屋ではなくて、真っ白な霧だらけの外。でも学校の保健室というわけでもなくて。何よりも、目の前の人達の容姿が尋常じゃない。
「現実だってことがよくわかった?」
 悔しいけど、認めざるをえなかった。






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