SkyHigh,FlyHigh!
Part,11−6
まりいの発言に二人とも、ただただ唖然とした。 「今、私が、ショウが、シェリアがいる世界は私にとっては夢なの。私はこことはまったく違う世界から来た人間なの」 こんなこと言ったら余計心配されるだけかもしれない。もしかしたら怖がられてしまうかもしれない。 「信じられないかもしれないけど、聞いてください」 だけど、この二人にだけは全てを知っていてほしい。
それから一時間。 まりいは気の長くなるような物語を――まりいにとっては事実をありのまま話した。 『この人は信用できるの?』 『大丈夫なの?』 『私を一人にしない?』 頭の中でずっとひっかかっていた。 もしこれが本当に夢だったら、目が醒めたら全て忘れてしまうのかもしれない。だけど、二人のことだけは忘れたくない。二人に嫌われてしまっても後悔だけはしたくない。 『あなたが正しいと思うことをしなさい』 私が正しいと思うこと。 それは、現実から背を向けないこと。人を信じること。
過去日記
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