SkyHigh,FlyHigh!
Part,11−7
二人はずっとそばにいてくれた。だから、信じてみよう。たとえこの先背を向けられることになったとしても。
『………………』 話が終わっても、二人はずっと口を閉ざしたままだった。 「ごめんなさい。変なこと言って」 力なく笑い、まりいはその場を離れた。 こうなることは予想していた。 でも二人とも最後まで話を聞いてくれた。それだけで充分。充分だ。 「今までありがとう。さようなら」 また一人になっちゃった。一人に―― 後悔はしていない。しちゃ――いけない。 「……待てよ」 思い沈黙をやぶったのはショウだった。 「お前、約束破るつもりか?」 「約束?」 「そうよ。アタシの前で言ったじゃない。『公女様をお守りします』って。あれは嘘だったの?」 「あれは……」 予想外の二人の反応に、まりいは驚いていた。
過去日記
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