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コーヒー解禁


保養所から戻ってきて7日目となりました。

帰り際の食事指導で、とにかく今後1週間の食生活には充分気をつけて、というアドバイスを頂いていたため、なるべく刺激物をとらない、自然食を食べる、ということに主眼をおいて生活していたこの1週間。

積極的に取りたいとは思わなかったものの、ぼんやりしている時に脳裏に浮かぶ飲み物、それがコーヒーでした。

外を歩いている時など、ふとコーヒーの匂いが鼻先をかすめることがあり、その度に、犬のように鼻をひくひくさせて、香りの軌跡を追っかけて行きそうになっている自分がいましたよ…。

そういえば断食中も、お酒は結構早くあきらめがついたのですが、コーヒーだけは、朝起きると飲みたくてたまらないときがありました。ご飯を食べていないときって、血糖値が下がって思考能力が平時の半分くらいになるんですね。そういった時、コーヒーさえ飲むことが出来れば、一発で頭の中がすっきりとするのになー、あぁじれったい、とか思っていたんですよ。

断食をする前までは、
朝、会社についた後にまず1杯。
お昼ご飯の後に1杯。
その後は、仕事の区切りごとになんとなく。

というパターンで、少なくとも一日5杯くらいは飲んでいたでしょうか。今から考えると、明らかにカフェインの取りすぎです。

で、今日の朝のこと。
1週間経ったし、そろそろコーヒーくらいは飲んでもいいんじゃない?という悪魔の囁きがどこからともなく聞こえてきたその途端、もうね、我慢ができなくって…。

即座に、一杯ずつパックされている簡易ドリップ式のコーヒーの袋を開けて、肺の奥底まで、香りを吸い込んでいましたよ。

1日に5杯以上も飲んでいた頃は、フィルターをカップにセットすると、要は飲めればいいとばかりに、いきなりどぼどぼとお湯を注ぐという暴挙にでていたのですが、今朝は、コーヒーの粉をふっくら湿らす程度にお湯を注ぎいれ、まずは少し蒸らしてから、なんていう殊勝な事をしていました。

1〜2分経ってコーヒーの香りが立ち上ってきたところで、少しずつ、お湯を注いでいきます。漂う香りに幸せを感じつつ、ドリップの終わったコーヒーを、おそるおそる一口。

うう、この苦味。大人の味だ…。

一杯20円もしないコーヒーなのに、まるで、水を使ってゆっくりと時間をかけて抽出されたもののような、そんな雑味のない味わい。以前、眠気を覚ますためだけに無理やり流し込んでいた液体とは、あきらかに違う飲み物です。

飲み終えてから15分くらいすると、きたきたきた〜、という感じで、すこし霞がかかったような頭の中が、みるみるすっきりしていくのがわかりました。歯が痛いときに飲む鎮痛剤のように、効き目がリアルに感じられます。久しぶりに飲んでせいでしょう、視界までクリアになっていく感じ。

カフェインの覚醒効果ってすごい…。

これはやっぱり、水代わりにぱかぱか飲んではいけない代物だったのかも。こんなのを一日に何杯も飲んでいたら、そりゃあお酒の力でも借りないと眠れないはずです。なんで気がつかなかったんだろうな…。

2004年05月14日(金)
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