Mother (介護日記)
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2003年04月21日(月) 入院29日目 ( お花の宅配 )

母が食事以外は寝たきりになってからは、視野が非常に限られて来た。

以前にも書いた通り、母の病室はナースステーションの隣にあって、
内側のドアでも行き来できるようになっており、
本来6人部屋のところ2ベッド分を潰して、ちょうど母の足元の方が機材置き場になっている。

そのため廊下側の母にとっては「この部屋は物置」なのである。
寝たまま見えるのは、白い天井とその機材と廊下を通り過ぎる一瞬の人影ぐらいだ。

そこで今日は花屋に電話をして、お花のバスケットを持って来てもらうことにした。
バスケットの良いところは、
オアシスを使うためベッドのテーブルに置いても水をこぼす心配がないということ。
そのことはTちゃんにバスケットをもらって気付いた。
ボリュームもあるし、エアコンの病室でもなんとか2週間ぐらいは楽しめる。

少し前から、病院の前にお花屋さんに寄って行こうとは思いながらも、
バスケットを作ってもらうには予約が必要だし、
タクシーを途中下車することが億劫でのびのびになっていた。

「ピンクを基調に、お任せで」 と言ったら、
かなり大人っぽい落ち着いた色合いのバスケットが届いた。
知っているのはバラとカーネーションだけで、あとは名前も知らぬ花だった。
別に悪くはないのだけど、
Tちゃんにもらったカーネーション主体のバスケットがとってもかわいかったから、
そのギャップが・・・ 今度からはカーネーションをたくさん、ってオーダーしよう。



日記と言うのはその日に書かないとダメだね、忘れちゃう。
母の様子がどうだったか、食事をどれだけ食べたのか、2日経った今はもう思い出せない。

ただ今日も言われた。
「おうちに帰りたい」 と。

担当医と話しをしたかったのだけど、結局今日も会えなかった。



そうそう、今日はメロンを持って行くのを忘れた。
先日の教訓を活かして、今回は冷蔵庫からちゃんと出して玄関に置いてあったのに。
疲れてるのか、私・・・

スーパーに立ち寄ると、母の好きな黒飴・すあま・タイ焼きなどを見つけるのだが、
すでに流動食となった母には食べられそうにない。

いちごもメロンもダメだ・・・と思ったが、
その場ですり潰してジュースだけでもいいやとメロンを買って来たのに。

母の向かいの病室に入院している方の奥さん(60代)と最近話すようになり、
ベビーフードも流動食の代わりになるのだと知った。 へぇ、確かに。
絹江の時にはベビーフードは使わなかったなぁ。
母乳の後、すぐに普通食だったような・・・(爆)


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